お勧め度



僕の大好きな
貞子ちゃんが、
貞子が幽霊じゃないか実際に確かめる「投資戦略基本講座」ってエントリで、江上剛さんのことについて書いていたので、気になって本書を読んでみました。
銀行マンの価値観ってのも知りたかったしね。
本書は、江上さんと須田さんの対談で構成されております。
感想はというと・・・、江上さんの尋常じゃない働き方に、思わず泣きそうになったです。クールで怖いおじさんってイメージが先行していたのですが、ムチャクチャ熱い、侠気のあるおじさんではないですか。
反抗期だった息子が、わたしが出勤する時に、その背中に向かって、「オヤジ、頑張れよ」と声をかけてくれたのです。ってとこは、電車の中なのに、「おぉ〜」って声を出しちゃいました。
働き方はというと
わたしは危機管理広報マンですから、そにかくこの事態を切り抜け、どん底に落ちた銀行のイメージを少しでも引き上げたいと思っていました。今でも自慢なのあ、あの頃の新聞の社会面で、逮捕された人のことを悪く書いた新聞はないということです。あのころ、銀行に泊まることも多かったわけですが、たまに深夜自宅に戻ると、記者が一杯いるわけです。もう数十人もいる。それでわたしは一人ずつじゃ、何書かれるかわからないと思って、全員を狭い自宅に上げるんです。それで女房を起こして、酒の肴を作らせました。酷いときは毎晩ですよ。だいたい朝の4時くらいまで宴会です。わたしは、「捕まった人のころを悪く書いたら、許さない」「第一勧銀は必ず甦るから、頼む、応援してくれ」と必死で頭を下げましたよ。みんないい記者ばかりだった。どうです?熱いでしょ。こんな人が上司だったら鼓舞されるなぁ〜。(最近、人を「鼓舞」するのが上手い新しい上司の影響で「鼓舞」が気になってるのです。)
貞子ちゃん、鼓舞されてるんだろうなぁ〜。
あっ、そうそう銀行と当時の大蔵省の関係性を表す文章としては
須田 大蔵省が持っている権力を考えたとき、許認可の場合はもちろんですが、実は届け出で済むような案件でも実質的な許認可権を揮われたりする。つまり大蔵省に届出をして、本来、無条件に受理されるはずのものが現実に受理されない。どういうことかというと、役人が机の上に置きっぱなしで意図的に受理しないんです。
江上 そう、絶対受理しないということがある。当時の第一勧銀が印紙代の節約になる一括手形方式という新商品を考え、たまたま日経新聞の一面で取り上げられたことがあります。
ところが大蔵省に事前相談していなかったために、逆鱗に触れてしまって、認可対象の商品ではなかったにもかかわらず闇に葬られそうになったころがあると聞きました。大蔵省の担当者が恥をかかされたというわけです。
しかも、その後、一勧が報復に遭うような格好になり、例えば当時パリ支店の認可書類を出していたんですが、担当者の机の上でどんどん他の書類の下に置かれてしまって全く通過しない。その担当者がいる間は徹底的に意地悪をされ、彼が異動した途端にスムーズに処理されるということがあったということです。すげぇ陰険・・・。今は違うんだろうけどねぇ・・・。
こういう陰湿な手で影響力を行使するんですね。つまらん・・。
でも、当事者にしてみたら、たまらん・・・。
須田 「銀行員諸君」への提言ということでいえば、やはり少しでもいいから「異端になれ」ということでしょうか。
江上 そうですね。銀行員と限定せず、一般のサラリーマン全員に言えることでしょう。でも、異端で生きるには、それなりの実力を蓄えなきゃいけない。骨を埋める覚悟で仕事はするんだけど、結果として組織に骨は埋められないから。「異端」になるぞ!って、もう十分「異端」だな。実力は・・・、まだまだ中途半端。とりあえず後がない状態に自ら追い込んだので、結果を出すのみです。
この本、お勧めです!江上さん、すげぇって!