2013年05月19日

☆☆☆☆☆「クオリティ国家という戦略」大前研一著

大前研一さんの本は、これまでも何冊も読んで、刺激を受けてきましたが、本書もスゴ本でした。

冒頭に、
本書はこれまで私が上梓した中でも、『新・国富論』『平成維新』『地域国家論』など道州制の導入と霞が関の解体を軸にゼロベースの新しい国家モデル構築を提言してきたシリーズに連なる、、エポック・メイキングな1冊となる。

と記載があり、著者の想いもグッと入った1冊。

構成は以下のとおり
序章 「中途半端な国」になってしまった日本
第1章 世界の変化ー世界で台頭する新たな国家モデル
第2章 実例研究1-クオリティ国家の代表格、スイスを現地視察
第3章 実例研究2-「事業戦略型国家」シンガポールの工夫
第4章 実例研究3-日本が学ぶべきクオリティ国家のしたたかさ
第5章 進むべき道ー日本新生への新たなビジョン「クオリティ国家」戦略


スイス、シンガポール、フィンランド、ノルウェー、スウェーデン、韓国、台湾・・・、いずれも、国家のサイズが小さく、スピード感を持った意思決定&実行ができる国ばかり。日本は、これらの国に比べデカすぎる。
ならば道州制で・・・、というロジックは非常に説得力がありました。

ノキアって、スウェーデンからオランダに本社移転したんだね・・・。知らなかった・・。
ホントに、グローバル企業は条件がよい国(都市)にためらいなく移る時代になったんだな。国(都市)毎の競争の時代。

冬の北海道がアジア人に大人気って話はちょくちょく聞いてたのだけど、本書を読んで、肌で感じてみたくなりました。





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2013年05月03日

☆☆☆  「たくらむ技術」加地倫三著

「ロンドンハーツ」「アメトーク」のプロデューサーが書いた仕事術本。

構成は以下のとおり
1.バカげた企みほど手間をかける
2.企画は自分の中にしかない
3.会議は短い方がいい
4.勝ち続けるために負けておく
5.文句や悪口にこそヒントがある
6.「イヤな気持ち」は排除する
7.計算だけで100点は取れない
8.マジメと迷走は紙一重
9.企画書を通すにはコツがある
10.かわいがられた方が絶対にトク
11.仕事は自分から取りに行け
12.常識がないと「面白さ」は作れない
13.芸人は何を企んでいるのか
14.「企み」は仲間と共に


具体的な仕事術も興味深かったけど、「空気」を大事にしつつもタレント・スタッフの強みを冷静に分析し、それを活かそうとする著者の前向きな姿勢が響いた1冊でした。

例えば、こういう考え方。
最近は「みんないいところもあれば、悪いところもあるもんな」と思えるようになってきたのです。それぞれの人の「持ち点」は同じようなもので、どこかにプラスがあれば、どこかでマイナスがある。そんなもんじゃないかと今は思うのです。
例えば、動きがテキパキしていないことで、「ドン臭い」と思われている女性がいるとします。でも彼女はこういう性格だからこそ、おっとりとした雰囲気で周囲を癒してくれるという面もある。もし「テキパキしていない」という部分が消えてしまえば、せっかくの「癒し」がなくなってしまうかもしれない。
人のプラスマイナスは背中合わせ、共存していると思うのです。どの人もこのようなプラスマイナスがたくさんあって、でも全員の「持ち点」は同じ。
他人の判断なんていうものは、その時のプラスの部分を見たか、マイナスの部分を見たかという、偶然にすぎないのではないかと思っています。


素敵デス。


posted by J at 13:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 広告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

☆☆☆☆☆「メイカーズ」クリス・アンダーソン著

久し振りの読書はスゴ本でした。
読んだのは、2012年10月に発売された「ロングテール」、「フリー」の著者 クリス・アンダーソンの新作。

構成は以下のとおり
第1部 革命
 発明革命
 新産業革命ーウェブ世代がリアルワールドに目を向けるとき。
 未来の歴史ーマンチェスターとイギリスの家内工業に起きたことは世界を変えた。それはふたたび世界を変えるだろう。
 僕らはみんなデザイナーーだれでも上手にデザインできる時代がやってきた。
 モノのロングテールー大量生産品に飽きて自分だけのものが欲しくなったら?)
第2部 未来
 変革のツールー3Dプリンタは、なんでも生み出す魔法の杖になる。
 オープンハードウェアー顧客が製品開発を手伝った上にお金まで払ってくれる?そう、ビットを与えれば、アトムが売れる。
 巨大産業を作り替えるー自動車産業は、製造業の中の製造業。もしこの巨大産業を変えることができるなら、なんだって変えられる。
 オープンオーガニゼーションーもの作りの革新は会社組織の革新から
 メイカーズの資金調達ー製造の終わりと販売の始まりの境界線はどこにあるのだろう?メイカー市場には、境界など存在しない。 ほか
エピローグ 製造業の未来ー西側先進国は復活できる。
付録 二一世紀の工房ーさあ、メイカーへの第一歩を踏み出そう。


テスラ、スクエア等々、様々な事例を読むことで、ウェブ(ビット)のイノベーションが、リアル(アトム)の世界へいよいよ本格的にやってくる時代なんだなってのが、よくわかる1冊。

特に、締めのこの言葉が響きました。
ゼネラルモーターズやゼネラル・エレクトリックが消えてなくなるわけではない。ウェブが普及してもAT&TやBTがなくならなかったのと同じことだ。「ロングテール」が示すように、新しい時代とは、大ヒット作(ブロックバスター)がなくなる時代ではなく、大ヒット作による独占が終わる時代なのだ。もの作りにも同じことがいえる。ただ「より多く」なるというだけなのだ。より多くの人が、より多くの場所で、より多くの小さなニッチに注目し、より多くのイノベーションを起こす。そんな新製品-目の肥えた消費者のために数千個単位で作られるニッチな商品-は、集合として工業経済を根本から変える。五〇万人の従業員が大量生産品を製造するフォックスコン一社につき、ほんの少量のニッチ商品を製造する新しい企業が数千社は生まれるだろう。そうした企業の総和が、もの作りの世界を再形成することになるはずだ。
ようこそ、モノのロングテールへ。


悪くない時代。楽しみだね。

posted by J at 13:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 国際情勢 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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