2010年04月04日

☆☆☆☆ 「街場の教育論」内田樹著

本質的な問を平易な文章で書く内田先生の本。
ビジネス系の本ばかりで乾ききった脳みそに最適。

本書の構成は以下のとおり
1.教育論の落とし穴
2.教育はビジネスではない
3.キャンパスとメンター
4.「学位工場」とアクレディテーション
5.コミュニケーションの教育
6.葛藤させる人
7.踊れ、踊り続けよ
8.「いじめ」の構造
9.反キャリア教育論
10.国語教育はどうあるべきか
11.宗教教育は可能か


内田先生の文章には、グサッと刺さる文章が多い。

まず、うん!と思ったのがこの記述
学ぶものに「ブレークスルー」(breakthrough)をもたらすのがメンターの役割です。
「ブレークスルー」というのは、教育的な意味においては、「自分の限界を超えること」です。

これまで、何人かのメンターにより、限界を超えさせてもらいました。感謝!
限界を超えるとは
それまで自分を「私はこんな人間だ。こんなことができて、こんなことができない」というふうに規定していた「決めつけ」の枠組みを上方に離脱することです。自分を超えた視座から自分を見下ろし、自分について語ることです。

どうです?この表現、肌感覚に合いませんか?

僕が苦手なのがコレ
専門領域というのは「符丁で話が通じる世界」であり、そこで専門家は育てられる。しかし、「符丁が通じない相手」とコミュニケーションできなければ、専門家は何の役にも立たない。

なんとかせねば。

そうそう、親として、最近、似たようなことを考えている。
人間は自分が学びたいことしか学びません。自分が学びたいと思ったときにしか学びません。
ですから、教師の仕事は、「学び」を起動させること、それだけです。
「外部の知」に対する欲望を起動させること、それだけです。

外部の知に対するわくわく感を、どうやって子供達が持つようにするか・・、多くの機会を設けることなんだろうな。

これは、笑った。
「この問題は簡単だ」という人を信じるな


他にも考えさせられる文章が多く、平易な文章だけど、読み応えがあります。やはり内田先生の本は良い。



ラベル:内田樹
posted by J at 17:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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