2011年07月11日

☆☆☆☆☆「グワンシ―中国人との関係のつくりかた」ディビィット・ツェ著

中国人とのお付き合いの仕方を書いたスゴ本でした。

本書の構成は以下のとおり
第1章 中国理解と進出の鍵、グワンシ[デビィッド・ツェ]
 1 グワンシがいかに重要か?
 2 グワンシがなぜ必要になってきたのか?
 3 グワンシは、どのように生まれ、根付いてきたか?
第2章 グワンシの、欧米や日本の人的「関係」との決定的な違い
 1 グワンシと多文化のソーシャル・ネットワークとはどこが違うか?[デビィッド・ツェ]
 2 グワンシと日本の「和」は、どこが違うのか?
 3 中国社会と日本社会は欧米社会とどこが違うか?
第3章 グワンシの負の部分からいかに逃れ、その利点をいかに活用するか?[デビィッド・ツェ]
 1 グワンシの最大の機能とは?
 2 グワンシによる腐敗事件、どんなことが起こっているのか?
 3 グワンシの何が問題か?
 4 グワンシのマイナス面は、今度、弱まっていくのか?
第4章 中国人社会における社会装置としてのグワンシ[吉田成美]
 1 「法律」とグワンシでは、どちらが優先されるのか?
 2 グワンシは何によってつくられるか?
 3 どのようにして、グワンシを築いていくのか?
 4 日本企業と中国人従業員、すれ違いの理由
 5 グワンシの拡大としての中国人ネットワーク
第5章 グワンシをいかに活用するか?日本企業への実践的アドバイス[[デビィッド・ツェ/吉田成美]
 1 日本企業のスト事件、なぜ起こったか?
 2 グワシンの肯定的側面を、いかに有効活用するか?
 3 中国人の特性を生かし学び、幸福な「関係」をつくる


コレは覚えておきたい
中国における「人情」とは、どういうものなのでしょうか?
第一は、人と関わるうえでの規範を支配するガイドライン的機能
第二は、人から人への施しを促す機能
第三は、人間関係の円滑化のための機能です。
(以下、略)
まず、基本的機能の1つ目の「ガイドライン的機能」について、具体的には、次の四つのルールがあります。
@ 他人から好意を受けたら、受け取らなければならない。
A 受け取った好意に対しては、ただちに返答しなければならない。
B 依頼事項を受けたら、多少なりとも呼応しなければならない。
C 人は与えた好意に対して返答があることを期待している。しかし、その意思を表だって表現してはならない。


アジアでビジネスをする上で、中国人との関係構築は避けては通れない大事な事項。
といっても、最近は、日本人も、このグワンシ的な関係を大事にしていると思う。

抽象な公的領域である企業に参画することで「関係」が築きあげられるのではなく、中国人は、企業組織の内外で「人」を介して「関係」をヨコに形成していく習性をもち、私的関係が公的関係で威力を発揮することもあるということです。
前職の先輩達をみていると、ホント、そう思うね。

アジアでのビジネスをやる上で非常に大切な関係の作り方を書いたスゴ本でした。
それだけでなく、これからの日本人の関係の在り方も変わっていくんだろうって考えさせられる1冊でもありました。








posted by J at 21:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 国際情勢 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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