2012年08月12日

☆☆☆☆ 「インサイド・アップル」アダム・・ラシンスキー著

本書は企業としてのアップルを客観的に分析した本。
今後のアップルの動向についても描かれており、非常に興味深く読み進めることができました。

構成は以下のとおり
アップルの「芯」
第1章 ジョブズ信仰を超えて
第2章 ようこそインフィニット・ループへーアップルにおける2つの秘密主義
第3章 すべてをコントロールするーデザイン、製品ライン、経営企画
第4章 永遠の新興企業?-「DRI」制、経営チーム、「トップ100」
第5章 ジョブズの後継者たちークック、アイブ、そしてフォーストール
第6章 伝えるべきメッセージを選ぶー基調講演、広報、宣伝
第7章 「アップルとのあいだに提携関係は成り立たない」-顧客、パートナー、競合他社
第8章 ポスト・ジョブズ時代のアップルー「アップル大学」の効果、独裁者不在のチャンスと不安
第9章 アップル卒業生が成功する日ージョブズ・ウェイは模倣可能か?
第10章 最後にもうひとつ


この文章は、アップルという特異な企業をうまく言い表してるね。
アップルは矛盾をはらむ会社だ。社員も組織も並はずれて傲慢だが、その一方で、賭けが裏目に出たらどうしようと怖れおののいている。ジョブズが君臨していたクリエイティブ部門にいるのは、アップルに人生を捧げるかそれに近い社員ばかりだ。つまり、アップルのやり方しか評価しない人たちであり、本来のクリエイティブな発想からほど遠い。オペレーション部隊はアメリカの一般企業と変わらないが、他社より優秀で、アップルの文化とは対照的な元IBMの集団が率いている。アップルは新興企業の能力を残しながらも、社員を窮屈な箱に入れて管理し、堅実な手順にしたがわせている。対外的なイメージは、少なくとも広告で見るかぎり奇抜で楽しいが、社内の雰囲気は暗く、ひたすら働くだけの場だ。


働く「場」としてのアップルは、かなり厳しい世界みたいだね。

デザイナー主導の企業文化ってのも、メーカー離れしてて興味深かったな。

外からの「イメージ」ではなく、「企業・組織」としてのアップルの実態を描いた良書でした。

posted by J at 16:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 経営 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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