2012年08月19日

☆☆☆☆☆「ビジネス・マネジメント・スタジアム」小山龍介著

Hacks!本の著者である小山龍介氏が落合元監督の采配・マネジメント術をビジネスに置き換え整理したスゴ本。最近、まるっきり野球を見ておらず、落合元監督の采配も選手の名前もほとんどわからない私でも、響くところの多い本でした。

構成は以下のとおり
1 長期的な成功を約束する「針鼠マネジメント」
   落合采配に見えた最先端マネジメントの知恵
   「負けられる数」を見越して、ゴールまでの設計図を描く ほか
2 有機的なつながりをもつヒトデになれ
   「投手が投げなければ打者は打てない」
   人間の心理から本質を捉える ほか
3 「個の時代」に求心力を生む“場”の思想
   チームの求心力を高めるリーダーシップ
   一人ひとりではなく“場”をマネジメントする ほか
4 勝利ではなく、勝負の方程式
   成長を待つ「胆力」をもつ
   仲間の人生全体を取り扱う ほか


こんな感じで、ビジネスと落合監督のマネジメントを融合してるから、すごく納得感があるんだな。こんな感じ。
いくら魅力的な機会があったとしても、自分たちの守るべき領域から外れるものは「ありがたいが見送る」ということなのです。(略)
コリンズは、この守るべき領域を3つの円の重なる部分として表現しました。
第1の円は、情熱をもって取り組めるもの、第2の円は、自分たちが世界一になれる部分、第3の円は、経済的原動力になるものです。この3つが重なる領域こそ、まるで針鼠のように守り続けるところなのです。
その3つが重なる領域が、ドラゴンズにおいては、1点を守り勝つ野球だったのです。


これも響いた。
明らかな負け試合。人生のかかっている選手に、その自己表現の<場>を用意する。その選手は、選手生命をかけて、そこで打者に向かっていく。
ここで監督が行っていたのは、個人が自分のために生きていこうとしている活きを、チームにとっても意味のあるものに変えていくことでした。つまり、個人のもつ可能性と、チームが必要としている可能性を重ね合わせていくのです。
そしてその可能性は、未来の<場>において、おのずと花開いていきます。落合監督は、負け試合にあっても、そこで種をまき、そこから生まれる未来の可能性を見ているのです。


こういう視点は、龍介氏っぽいね。
「重要なクライアントとの打ち合わせは、水曜日に入れる」というハックがあるのですが、これは月曜日、火曜日の2日間の打ち合わせへの準備ができるという点と、打ち合わせのあと何か行動すべきことが出てきても、木曜日、金曜日の2日間で対応できるということから生まれたハックです。
「打ち合わせがどのようなものになるかわからない」ことを前提として、その予測できない想定がいの出来事に対応できるよう、余裕をつくっておくわけです。


落合元監督って超一流の素材を、これまた一流の龍介氏がうまく料理したスゴ本でした。


posted by J at 14:33| Comment(1) | TrackBack(1) | 仕事術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
おはようございます。同じ書籍を読んでいたので、目にとまりました。落合博満さんをテーマにビジネスとうまく融合させていますよね。すごい分析力だなぁと感心しながら読みすすめました。

負け試合に種を蒔く姿勢は参考にしたいです。失敗だと思えることからも、ただの失敗にせずにそこから芽が咲くように挑戦する。深いなぁ。
Posted by 岡本大輔 at 2012年11月24日 05:30
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「落合博満学」
Excerpt: おはようございます。岡本大輔です。本日の紹介はこちらです。↓↓↓ビジネス・マネジメント・スタジアム小山龍介フォレスト出版発売日:2012-04-19ブクログでレビューを見る≫     ...
Weblog: 読書判定ブログ〜この本を〇〇に表現したら△△になる〜
Tracked: 2012-11-24 05:31
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