2012年10月27日

☆☆☆☆ 「呪いの時代」内田樹著

本書は、昨年末に出版されたもの。内田先生の著書は、響く言葉が多く、見かけたら読むようにしてたのですが、読み逃してました。

構成は以下のとおり
1 日本のことを考える
 第1章 呪いの時代
 第2章「祝福」の言葉について
 第3章「後手」に回る日本
 第4章 英語が要らない奇跡の国
 第5章「婚活」と他者との共生
 第6章「草食系男子」とは何だったのか
 第7章『日本辺境論』を超えて
 第8章 これからを生き延びる智恵
 第9章 神の言葉に聴き従うもの
2 未曾有の震災の後に
 第1章 荒ぶる神を鎮める
 第2章 戦争世代と科学について


本書も響く言葉が多かった。

特に、この文章は、しばらく頭の中をグルグルしてました。
大人になるというのは「だんだん人間が複雑になる」ということです。表情も複雑になるし、感情も複雑になる。人格の層の厚みが増す。少年のような無垢があり、青年のような客気がみなぎり、老人のような涼しい諦観があり・・・・というように同一人物中にさまざまな人格が踵を接して混在しているというのが「大人」の実状です。どれか一つが支配的な人格になって、他を抑え込んでしまうという人格解離現象を予防するためには、「私」の人格を構成している「これもまた私」の数を増やすしかない。
「他社との共生能力の劣化」ということを問題にしましたが、他者との共生の基礎となるのは、実は「我がうちなる他者たち」との共生の経験なのだと僕は思います。」(略)
自分自身の中にある(ろくでもないものを含めて)さまざまな人格特性を許容できる人間は他者を許容できる。僕はそうだと思います。

ジワジワ効いてくる文章ですね。

本書のメインメッセージとなっている、この文章に共感!
私たちはもう「壊す」時代から抜け出して、「作る」時代に踏み入るべきだろうと思う。(略)
私たちの意識を批判することから提言することへ、壊すことから創り出すことへ、排除することから受け容れることへ、傷つけることから癒すことへ、社会全体で、力を合わせて、ゆっくりと、しかし後戻りすることなくシフトしてゆくべき時期が来たと私は思っている。

コツコツと「前へ」進んでいきましょー。

ホント、内田先生の言葉はイイなぁ〜。


posted by J at 17:57| Comment(0) | TrackBack(0) | エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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