2013年05月03日

☆☆☆  「たくらむ技術」加地倫三著

「ロンドンハーツ」「アメトーク」のプロデューサーが書いた仕事術本。

構成は以下のとおり
1.バカげた企みほど手間をかける
2.企画は自分の中にしかない
3.会議は短い方がいい
4.勝ち続けるために負けておく
5.文句や悪口にこそヒントがある
6.「イヤな気持ち」は排除する
7.計算だけで100点は取れない
8.マジメと迷走は紙一重
9.企画書を通すにはコツがある
10.かわいがられた方が絶対にトク
11.仕事は自分から取りに行け
12.常識がないと「面白さ」は作れない
13.芸人は何を企んでいるのか
14.「企み」は仲間と共に


具体的な仕事術も興味深かったけど、「空気」を大事にしつつもタレント・スタッフの強みを冷静に分析し、それを活かそうとする著者の前向きな姿勢が響いた1冊でした。

例えば、こういう考え方。
最近は「みんないいところもあれば、悪いところもあるもんな」と思えるようになってきたのです。それぞれの人の「持ち点」は同じようなもので、どこかにプラスがあれば、どこかでマイナスがある。そんなもんじゃないかと今は思うのです。
例えば、動きがテキパキしていないことで、「ドン臭い」と思われている女性がいるとします。でも彼女はこういう性格だからこそ、おっとりとした雰囲気で周囲を癒してくれるという面もある。もし「テキパキしていない」という部分が消えてしまえば、せっかくの「癒し」がなくなってしまうかもしれない。
人のプラスマイナスは背中合わせ、共存していると思うのです。どの人もこのようなプラスマイナスがたくさんあって、でも全員の「持ち点」は同じ。
他人の判断なんていうものは、その時のプラスの部分を見たか、マイナスの部分を見たかという、偶然にすぎないのではないかと思っています。


素敵デス。


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2013年02月27日

☆☆☆☆ 「弱くても勝てます 開成高校野球部のセオリー」高橋秀実著

あちこちの書評で評判が良かったので、早速、読んでみました。
あまりに面白く、一気読み。

構成は以下のとおり
1回 エラーの伝統
2回 理屈で守る
3回 みんな何かを待っている
4回 結果としての甲子園
5回 仮説の検証のフィードバック
6回 必要十分なプライド
7回 ドサクサコミュニケーション
8回 「は」ではなく「が」の勝負
9回 ややもすると甲子園


学力で超有名な高校の野球部を追っかけた本
個性ある選手のそれそれの理屈がイイ。マジメなんだけど、なんかピント外れなのが魅力的なんだな。






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☆☆☆  「荒天の武学」内田樹 光岡英稔

ウチダ先生と武道家の光岡さんの対談。

構成は以下のとおり
はじめに「弱い武道家」という立ち位置から 内田 樹
序章  武運ということ
第一章 荒天を生きるための武術
第二章 荒天型武術の学び方
第三章 達人はフレームワークを信じない
第四章 荒天を進む覚悟
おわりに きれい事では済まない状況を如何にきれいに解決できるか 


武道家の言葉って、響くものが多いんですよね。本書のなかでは、光岡さんのこの言葉が刺さりました。
起きたことに即して、そのときできることを行うしかないわけで、理想的な自分も理想的な状況もないわけです。


そうそう、ツイッターで見かけたウチダ先生のこの言葉も良かった。
コミュニケーション感度の向上を妨げる要因は、つねづね申し上げているように「こだわり・プライド・被害妄想」(春日武彦)であるので、「こだわらない・よく笑う・いじけない」という構えを私は高く評価する


明日も上機嫌で!




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2013年02月03日

☆☆☆  「聞く力」阿川佐和子著

実家に戻った際、読む本がなかったので、借りて読んでた本。
時々、TVで著者を見かけてて、まっすぐで可愛げのある感じがして素敵な印象を持ってたのだけど、本書を読んで、ますます印象度UPです。

構成は以下のとおり
1 聞き上手とは 
   インタビューは苦手
   面白そうに聞く
   メールと会話は違う ほか
2 聞く醍醐味
会話は生ものと心得る
脳みそを捜索する
話が脱線したときの戻し方 ほか
3 話しやすい聞き方
相づちの極意
「オウム返し質問」活用法
初対面の人への近づき方 ほか


悩みもがきながらも、相手や状況によって対応、服装までも柔軟に変えている著者の姿勢が印象的な1冊でした。素敵だな。



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☆☆☆  「サッカースカウトマン」平野勝哉著

本書は、元鹿島アントラーズのスカウト担当部長が書いた本。
選手のどこを見て、チーム・選手の人生を変える「スカウティング」をしてるのかに興味があり、読んでみました。

構成は以下のとおり
第1章 黄金世代へのアタック
 1997年から専任スカウトとして活動
 世代の狭間ができない中長期的な視点のスカウトが必要 ほか
第2章 スカウト成功の秘訣
 選手を判断する「TIPS」という指標
 プロで大成するために不可欠なもの ほか
第3章 スカウトキャリアのスタート
 加茂周氏から学んだスカウト活動の根本
 人の3倍飲んで3分の1しか寝ない仕事 ほか
第4章 スカウト目線のサッカー論
 スカウトはノートに何を書き込んでいるのか?
 ノートと電話帳はスカウト活動の必需品 ほか


選手を見る視点としては、TIPS+Hという考え方をしてたそうです。
外形的な要素としての
 テクニック(T)
 スピード(S)
 高さ(H)
内面的な要素としての
 インテリジェンス(I)
 パーソナリティ(P)

しっかり、パーソナリティが入ってるんですね。


著者がスカウトの仕事をするにあたり、常に頭に入れていた以下の言葉が素敵でした。
 「エキスパートを目指す」
 「良好な人間関係を築く」
 「誠実に、そして地道に」
 「出会いを大切に」


彼らスカウトの仕事も選手も「出会い」によって、生きる道が変わっていくんですね。
大事に、誠実にがんばらねば、だね。

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☆☆☆☆ 「採用基準」伊賀泰代著

本書は、あの有名ブロガー「ちきりん」じゃないかという噂があるマッキンゼーの元採用マネジャーが書いた本。
ようやっと読むことが出来ました。

構成は以下のとおり
序章 マッキンゼーの採用マネジャーとして
第1章 誤解される採用基準
第2章 採用したいのは将来のリーダー
第3章 さまざまな概念と混同されるリーダーシップ
第4章 リーダーがなすべき四つのタスク
第5章 マッキンゼー流リーダーシップの学び方
第6章 リーダー不足に関する認識不足
第7章 すべての人に求められるリーダーシップ
終章 リーダーシップで人生のコントロールを握る


12年にもわたりマッキンゼーの採用マネジャーを務めた著者の言葉はシンプルだけど響きます。
特に以下の2点が印象に残りました。
・マッキンゼーが重視してるのは、「(地)頭の良さ」ではなく、リーダーシップである。
・トップだけでなく、「全員がリーダーシップを発揮して問題解決を進める」。

特に、本書で紹介されているリーダーシップの具体的な細かい事例は、印象的でした。
余ったお菓子を配るのも、リーダーシップって括って良いんだね。
自分だけでなく、みんなでこういうチームにしていきたいね。

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2012年12月09日

☆☆☆☆ 「創造力なき日本」村上隆著

あちこちの書評で取り上げられており、気になっていた本書。
以前、読んだ「芸術起業論」でも書かれていた「戦略」について、より深く書かれており、勉強になりました。

構成は以下のとおり
第1章 アート業界で生きていくということ
第2章 成功するための「修行(トレーニング)」と「仕事術(ワークスタイル)」
第3章 チャート式勝つための戦略の練り方
第4章 「正論の時代」における極論的人の育て方
第5章 「インダストリー」としてのアート業界
特別対談 村上隆×川上量生


冒頭のこのメッセージは強烈でした。
今の日本のクリエイティブシーンは確実に衰退しつつある。なぜか?僕の出した答えでは戦後刷り込まれた「ドリーム・カム・トゥルー」=「夢はいつか叶うもの」の方便の徹底が人を怠惰にしたと思ってます。
その方便を捨て、実直に働くことが、つまりはクリエイティブであるという基本に目覚めてほしい。

粘り強く、コツコツ、実直にやることの大切さはクリエイティブにも必要なのですね。普通のビジネスマンにとっては、より一層、大事なコトですね。

コレも当たり前。
相手の求めるものを提示するのはビジネスの基本です。
ご機嫌取りをして、へりくだっているように見えるかもしれませんが、その部分に疑問を挟むのではなく、それが当然の流儀と考えるのがビジネスであり現代美術です。

だけど、著者のカニエ・ウエストや、ルイ・ヴィトンに対するやり方は、「相手の求めるもの」を徹底して掘り下げており、参考になった。ココまでやるんだな。

マネジメント本として響く言葉が多く、非常に参考になる1冊でした。


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2012年10月20日

☆☆☆☆ 「空白」井上雄彦著

スラムダンク・バカボンドの作者の井上氏の著書。
スラムダンクや他の作品の時と異なり、バカボンドでもがき苦しむ著者の言葉が書かれた1冊。

構成は以下のとおり
2012.3 Prologue
2010.4 変化の前兆
2010.10 バガボンド休載
2010.12 日々の暮らし
2011.4 宙ぶらりんの日々
2011.9 内圧を高める
2011.11 再開への助走
2012.3 バガボンド再開、そしてー
2012.4 Epilogue


このバランスは漫画ならでは
僕自身は、もちろん言葉も好きで大切だと思っています。自分のマンガの吹き出しの言葉はよくよく考えてますし、最後の最後で違う言い方に替えることもあります。ツイッターを続けていますが、パッと書いてパッとポストすることはあまりできません。よく考えますし、それはどんな自分の言葉であっても、文字となって残るものであるなら読み返して吟味したいですからね。しかしその一方で、「言葉なんてなくして絵だけで表現できたらどれだけいいだろう!」と思う自分もいるんです。

著者は、画力だけでなく、言葉のセンスも物凄くイイよね。

この描き方は面白い。
また、いつからか下書きの段階で井上はつねに裸の肉体から人間を描き始めるようになった。

身体の動きに対する著者のこだわりが感じられる。

本題とはズレるけど、一番、印象に残ったのが、本書で著者と坂本龍一氏の対談で、坂本氏が紹介していてたボサノバの巨匠 アントニオ・カルロス・ジョビンの長男のこの言葉。
「父は、どんな音楽も初めて弾くかのように弾いた」
毎日をこういうスタンスで過ごしたいね。



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2012年10月13日

☆☆☆  「おすもうさん」高橋秀美著

どっかの書評で紹介されてて気になっていた本書を読んでみました。

構成は以下のとおり
序章 だんだん眠くなる
第1章 気がついたらここにいた
第2章 大喰らいの秘密
第3章 ふつう、す。
第4章 待ってもらえる事情
第5章 何が何して何とやら
第6章 国技館だから「国技」
第7章 総おすもうさん計画
第8章 戦争でも「待った」
第9章 大東亜相撲圏
第10章 くたびれない土俵
第12章 ないからこその「品格」
第13章 意味不明といえども
第14章 神の気配
終章 すまう人々


そもそも、なりたくて相撲取りになった人ってほとんどいなくて、何となく身体がデカイから連れて来られたってのが、変なスポーツ?だよね。
国技館が出来た時に国技になったていうイイ加減さも受け身で相撲らしい。

品格だぁ〜、真剣勝負だぁ〜って、目くじら立てるもんじゃなくて、「そういうもん」なんですっていうのが相撲なんだってコトが、リアルに描かれてます。

デッカイのが何となくゴロゴロ生活してて、時々取っ組み合って、何となく決まった儀式・様式に沿って動いてる。そういう世界があったってイイよねって思えてきたね。


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2012年10月07日

☆☆☆  「立川談志の正体」快楽亭ブラック著

立川談志が亡くなった後に出版された本書。
著者の快楽亭ブラックは元立川流で、借金問題もあり自主退会した(させられた?)経歴を持つ噺家さん。

構成は以下のとおり
一之席
 とにかくお金が大好き!
 談志に弟子入り
 談志との再会
 落語立川流の創立 ほか
二之席
 さらば立川流
 家元の落語
 家元と弟子
 円楽と柳朝 ほか


大噺家さんって師匠を含め他の噺家さんの事を、一見、悪口のように言いながらも褒める技を使うよね。あんまり詳しくないけど、素直に褒めないのが江戸前の恥じらいなんだろうなぁ。
本書もそんな感じの1冊でした。

特に、この言葉は師匠に対する愛情に満ちていて素敵でした。
「談志師匠って、富士山みたいな人だったんですね。」(略)
なるほど富士山は遠くから見れば美しいが、登ってみたら岩と馬糞だらけでつまらない山だ。家元も客として見ている分にはいいが、弟子になったが身の因果、アラばかり見えてくる。でも口惜しいかな、日本一なんだよなぁ。


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☆☆☆  「噺家のはなし」広瀬和生著

著者の描く噺家の姿がイイんだな。読んでて心地良い。
本書は、そんな著者おススメの50人の落語家を紹介した本。

例えば、こんな噺家達
 「中興の祖」立川談志
 「エンターテイナー」立川志の輔
 「開国派」春風亭小朝
 「創作力」桃月庵白酒
 「部室落語」春風亭一之輔
 「若手本格派」柳家三三
 「孤高の名人」柳家小三治
 「大人の風格」柳亭市馬
 「平成の名人候補」立川談春
 「三位一体」柳家喬太郎 ほか 


ココは興味深かった。
「人は追いつめられるとヘンなことをする。それを描くのが落語だ」
これは昇太の持論だ。滑稽話の本質を突いた名言である。
そして昇太は、その「追いつめられてヘンなことをする人」を演じるのが天才的に上手い

噺家それぞれが「落語とは何か」という考えを持ち、実践しているのがオモシロイ。
仕事・プライベートの時間の使い方もそうかもね。

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☆☆☆  「巨魁」清武英利著

ナベツネに逆らいジャイアンツのGMを辞めさせられた著者が、その背景を書いた本ということで、以前から気になっていた本書。
缶詰になっていた3日間で読みました。

構成は以下のとおり
 第1章 球界支配の終焉
 第2章 回り道は近道だった
 第3章 「個人商店」からの決別
 第4章 渡邉流「爆弾発言」
 第5章 三軍「フーチャーズ」の挑戦
 第6章 「WAR ROOM(作戦室)」にて
 第7章 読売新聞と巨人軍/第8章 最後の独裁者


社会部の記者だっただけあって、一歩引いた読みやすい文章だったのだけど・・・、読み手として期待していたナベツネとのやりとりまで引いていたのが、ちと残念。

ナベツネに抜擢され、そして逆らい外される。
せっかく改革が軌道に乗っていたのだから、我慢して・・・、と思うのは外野だから言えるんだろうな。よっぽどの仕打ちだったのだろう。(←ココを読み手として期待していたのだが・・・。って、しつこいね。)

ナベツネが独裁者だったからこそ、大抜擢され最高の「場」を得ることができた。
でも・・・。働く「場」と「力学」について考えさせられた1冊でした。



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2012年09月22日

☆☆☆  「落語教育委員会」柳家喬太郎 柳家喜多八 三遊亭歌武蔵

噺家さんによる鼎談をまとめた本書。

構成は以下のとおり
序章 落語教育委員会 討議開幕
第1章 道徳ー噺家の了見、お客さまの了見
第2章 社会ー師匠と弟子の奇妙な関係
第3章 国語ー高座と言葉のリアリズム
第4章 工作ー“新しい”噺の作り方
第5章 歴史ー芸名と本名のあいだ
終章 落語教育委員会 討議閉幕


噺家さんの文章(話)って、響くものが多い。
本書では、歌武蔵さんが師匠に言われたというこのエピソードが特に響いた。
「君たちは人の了見を読むのが仕事で、それは楽屋でもそうなんだ。この師匠はこうしてほしいんじゃないかしら?こうしたら嫌だろうなという、そういう風に人の了見を読むのが俺たちの商売なんだよ。」
で、内弟子の頃に「お前、何で住み込みで掃除してるかわかるか?」って言われたんですよ。「修行ですから」って答えたら、お前はそんなことしか言えねえのか。うちは家賃も取らない、食費も取らないで、お前たちを住まわして飯食わしてんだ。俺にどう恩返しをするんだ?俺をどう気持ちよくさせるんだ?お前らしゃべったって、ちっとも面白くねえじゃねえか。だから、掃除をするんだよ。掃除をしてみろ。俺やおっかあが気持ちいいだろ。俺を気持ちよくさせてみろ。芸歴五十年の俺を。世間の人を気持ちよくさせるのは簡単じゃねえか。だから掃除やるんだ。芸のないやつは体使うんだ」って言われて、「おお掃除ってそういうことなんだ」って。


こういう修行が、落語独特の「空気」読み、コントロールしていく力を生むんだな。

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☆☆☆  「一之輔、高座に粗忽の釘を打つ」春風亭一之輔著

先日、友人に誘われて行った落語会で大笑いさせてもらった噺家、一之輔師匠が本を出してると知り、慌てて読んでみました。

構成は以下のとおり
第1章 真打披露興行大初日ー二〇一二年三月二十一日
第2章 五十日の全演目解説ー二十四席
 『粗忽の釘』/『百川』/『薮入り』/『茶の湯』/『明烏』 ほか
第3章 感謝の日々!
第4章 われら春風亭一朝一門
第5章 春風亭一之輔伝ー少年はいかにして噺家になったか


この男くささが魅力だよな。
大体、男同士がぐじゃぐじゃもめたりする噺が多いんですよ。『不動坊』とか『欠伸指南』もそうだし。
私の中でそれらを「部室落語」って呼んでるんです。
運動部の部室の会話みたいな、モテないやつらがぐずぐず言いながら肩寄せ合いながら傷なめあってるような噺が多いですから。


また、行きたいな。とりあえず、ブログをRSSに登録。

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2012年09月09日

☆☆☆☆ 「大往生したけりゃ医療とかかわるな」中村仁一著

先日、祖母が亡くなったこともあり、本書を読んでみました。

構成は以下のとおり
第1章 医療が“穏やかな死”を邪魔している
第2章 「できるだけの手を尽くす」は「できる限り苦しめる」
第3章 がんは完全放置すれば痛まない
第4章 自分の死について考えると、生き方が変わる
第5章 「健康」には振り回されず、「死」には妙にあらがわず、医療は限定利用を心がける
終章 私の生前葬ショー


静かに亡くなっていった祖母を見送った後ということもあり、響く言葉が多い良書でした。

特に、この言葉は響いた。
無理やり飲ませたり食べさせたりせず、穏やかな自然死"コースにのせてやるのが本当に思いやりのある、いい看取り"のはずです。時には介護においても、できることであっても控える方がよいこともあると考えなくてはいけません。

亡くなったときの、ばあちゃんの穏やかな顔が印象的だった。
いい看取りだったんだなと再認識。

こういうのって、忘れがち。
本来、年寄りは、どこか具合の悪いのが正常なのです。(略)
あまり医療に依存しすぎず、老いには寄り添い、病には連れ添う、これが年寄りの楽に生きる王道だと思います。

最後に、大事なコトを残していってくれた祖母に感謝。
ありがとう。

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☆☆☆☆ 「勝負の方程式」落合博満著

スゴ本「ビジネス・マネジメント・スタジアム」に紹介されていたので、早速読んでみました。

構成は以下のとおり
落合博満という男
第1章 勝負の方程式-落合博満を育てた12人の投手たち
第2章 フィールドの哲学-一流へのパスポートをどう手に入れるか
落合博満のこれから
落合博満打撃記録


第2章で紹介されている江川卓、西本聖、松沼雅之といった大投手に対する記述は、シビレたね。
食卓に座ると普通に野球を見ていた最後の時代。そこでの名勝負の数々。
そんなに食い入るように見てた記憶はないけれど、しっかり覚えてるんだよね。
落合選手がそこで何を考えグランドに出ていたのかがわかる良書でした。

ロジックと感情とのバランスが絶妙なのが印象的で素敵でした。


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2012年08月12日

☆☆☆☆ 「会社人生は「評判」で決まる」相原孝夫著

一時期、「仕事がデキル」を勘違いし、この「評判」で苦しんだことがあり、タイトルに惹かれ読んでみました。

構成は以下のとおり
プロローグ すべては評判で決まる
第1章 評価が高くても、評判が悪ければ意味がない
第2章 驚くほど少ない情報と言葉で、印象はつくられる
第3章 中途半端な立場の人ほど、高圧的になりやすい
第4章 結果を出す職場では、他部署の社員が油を売る
第5章 評判を高め維持する、シンプルな考え方と働き方


響く文章が多かった。

昔は、オレもこう誤解してた。コレ、大事。
知性はもちろん重要でないはずはないが、組織で仕事をする以上、それ以上に重要な要素がある。「周囲と協調してうまくやっていける能力」である。そこを誤解している人は付加価値の高いアウトプットさえ出していれば、それだけで高く評価され、一目置かれるべきと思っているのだ。

コレも同じ趣旨。
職業人生を保障する真の実力とも言える職業能力とは、個別のスキルや専門知識ではなく、「周囲と協力して良好な関係で働ける力」であり、「他者に必要とされる力」、さらには「他者を動機づける力」ということになる。


「パーソナル・レピュテ―ション・マネジメント」、コレは覚えておこう。
「パーソナル・レピュテ―ション・マネジメント」を効果的に行うにあたってのポイントとして3点挙げることができる。1つ目が、「1人ひとりへの十分な関心を持つ」こと。2つ目が「プロセスに集中する」こと。そして3つ目が「自らの役割を演じきる」ことである。


といっても、あまり評判を気にしてビクビクするというよりは、背伸びせず誠実に、関係する個々の人達との間でクレジット(信用)をコツコツ貯めていこうと思ってます。

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☆☆☆☆ 「エースの資格」江夏豊著

今年の2月に出版された江夏さんが書いた投手論。

江夏さんって、借りものの理屈ではなく、「自分のアタマで考え」て、それを人に伝えることが出来る、ホント素晴らしい(珍しい)野球人だと思うのです。

本書の構成は以下のとおり
プロローグ エースはもういないのか?-新たなエース候補・澤村拓一
第1章 エースの資格
第2章 エースの武器
第3章 抑えのエース
第4章 孤独なエースとチームメイト
エピローグ 大事なのは工夫と決断力ー運に恵まれた十八年間の野球人生


昔の選手だけでなく、現在の選手に対する評価も載っており、「あの江夏」が誰をどう認めているのか、興味深く読み進めることが出来ました。

この文章には共感
運というのは、本人にはどうしようもないものです。
野球だけじゃない、人生においてもそうですし、まさに人との出会いがそうでしょう。いい上司にめぐり会えるか、いい友人にめぐり会えるか、これはすべて運しだい。ただ、あとになって「運がよかった」と思える出合いがたくさんあれば、それはいい人生ですよね。


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☆☆☆  「僕は君たちに武器を配りたい」瀧本哲史著

キャリア論は卒業したつもりなんだけど・・・、タイトルに惹かれ、つい読んじゃいました。

構成は以下のとおり
第1章 勉強できてもコモディティ
第2章 「本物の資本主義」が日本にやってきた
第3章 学校では教えてくれない資本主義の現在
第4章 日本人で生き残る4つのタイプと、生き残れない2つのタイプ
第5章 企業の浮沈のカギを握る「マーケター」という働き方
第6章 イノベーター=起業家を目指せ
第7章 本当はクレイジーなリーダーたち
第8章 投資家として生きる本当の意味
第9章 ゲリラ戦のはじまり

さんざんキャリア論は読み漁ってきたので、新鮮味は少なかったけど、この文章は響いた。
自分が得たスキルや知識を、どの市場でどのように売るかによって、得られる報酬はまったく違ってくる。それはすなわち、「個人のビジネスモデル」を変えれば活路は拓ける、ということだ。
「ビジネスモデル」とはふつう、企業が利益を生み出すための商売の仕組みのことをいう。しかし現在では、個人の働き方においても自分の「ビジネスモデル」を環境の変化に合わせて変えていくことが求められるのである。

環境の変化をチャンスと捉えられるよう、戦略的に対応していかなきゃですね。

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☆☆☆  「観察眼」遠藤保仁・今野泰幸著

日本代表の二人のサッカー論。
遠藤選手が何を考えてプレーしているのかに興味があり、読んでみました。

構成は以下のとおり
第1部 今野泰幸の「観察眼」
 FWで始まったサッカー人生
 ストッパーとして評価された高校2年
 もう一段階レベルアップのためのボランチへのコンバート ほか
第2部 それぞれの「観察眼」
 対談 日本サッカーを「観察」する
    あの試合で二人は何を考えていたのか?
第3部 遠藤保仁の「観察眼」
 ミスをした選手にどう対処するのか
 言われて気づくよりも自分で気づく選手になることが重要
 ミスプレーの一つ前のシーンを考える ほか


遠藤選手のこの文章は響いた。
自分の出番がない時はそうした新しい選手のことをずっと見ている。早く味方のプレーを理解したいからなんだけど、そういう時は話すよりも見た方が分かりやすい。

視点が高いよね。何を見て、何を理解したのかってとこまで掘り下げて欲しかった。

監督との関係を表現したこの文章も興味深い。
基本的に俺は、監督が「こう思っている」と言うのを聞いてから答えるようにしている。自分から「こうやりましょう」とは言わない。選手から言われるのが嫌な監督もいるだろうし、最後に決めるのは監督だと思うから。

今野選手の監督との関係を描いたこの文章と併せて読むと、トップ選手の監督への考え方が良く理解できるね。
コンサドーレ札幌時代も、自分より上手い選手はたくさんいたのに、1年目の自分がスタメンで試合に出ることができた。それは、何かが足りないということではなく、監督の要求にしっかり応えられたかどうかだと思うんです。(略)
「自分のポジションが」と言う選手は、日本代表では生き残っていけないし、選手としても成長できないんじゃないかと思います。それは、自分で自分の可能性を否定しているようなもの。だから、オシムさんに「センターバック」と言われた時も「この要求に応えることで、また一歩成長できるかもしれない」という気持ちでやっていました。

会社での仕事に置き換えると・・・、という視点で読むと、興味深いね。

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