2013年05月19日

☆☆☆☆☆「クオリティ国家という戦略」大前研一著

大前研一さんの本は、これまでも何冊も読んで、刺激を受けてきましたが、本書もスゴ本でした。

冒頭に、
本書はこれまで私が上梓した中でも、『新・国富論』『平成維新』『地域国家論』など道州制の導入と霞が関の解体を軸にゼロベースの新しい国家モデル構築を提言してきたシリーズに連なる、、エポック・メイキングな1冊となる。

と記載があり、著者の想いもグッと入った1冊。

構成は以下のとおり
序章 「中途半端な国」になってしまった日本
第1章 世界の変化ー世界で台頭する新たな国家モデル
第2章 実例研究1-クオリティ国家の代表格、スイスを現地視察
第3章 実例研究2-「事業戦略型国家」シンガポールの工夫
第4章 実例研究3-日本が学ぶべきクオリティ国家のしたたかさ
第5章 進むべき道ー日本新生への新たなビジョン「クオリティ国家」戦略


スイス、シンガポール、フィンランド、ノルウェー、スウェーデン、韓国、台湾・・・、いずれも、国家のサイズが小さく、スピード感を持った意思決定&実行ができる国ばかり。日本は、これらの国に比べデカすぎる。
ならば道州制で・・・、というロジックは非常に説得力がありました。

ノキアって、スウェーデンからオランダに本社移転したんだね・・・。知らなかった・・。
ホントに、グローバル企業は条件がよい国(都市)にためらいなく移る時代になったんだな。国(都市)毎の競争の時代。

冬の北海道がアジア人に大人気って話はちょくちょく聞いてたのだけど、本書を読んで、肌で感じてみたくなりました。





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2013年05月03日

☆☆☆☆☆「メイカーズ」クリス・アンダーソン著

久し振りの読書はスゴ本でした。
読んだのは、2012年10月に発売された「ロングテール」、「フリー」の著者 クリス・アンダーソンの新作。

構成は以下のとおり
第1部 革命
 発明革命
 新産業革命ーウェブ世代がリアルワールドに目を向けるとき。
 未来の歴史ーマンチェスターとイギリスの家内工業に起きたことは世界を変えた。それはふたたび世界を変えるだろう。
 僕らはみんなデザイナーーだれでも上手にデザインできる時代がやってきた。
 モノのロングテールー大量生産品に飽きて自分だけのものが欲しくなったら?)
第2部 未来
 変革のツールー3Dプリンタは、なんでも生み出す魔法の杖になる。
 オープンハードウェアー顧客が製品開発を手伝った上にお金まで払ってくれる?そう、ビットを与えれば、アトムが売れる。
 巨大産業を作り替えるー自動車産業は、製造業の中の製造業。もしこの巨大産業を変えることができるなら、なんだって変えられる。
 オープンオーガニゼーションーもの作りの革新は会社組織の革新から
 メイカーズの資金調達ー製造の終わりと販売の始まりの境界線はどこにあるのだろう?メイカー市場には、境界など存在しない。 ほか
エピローグ 製造業の未来ー西側先進国は復活できる。
付録 二一世紀の工房ーさあ、メイカーへの第一歩を踏み出そう。


テスラ、スクエア等々、様々な事例を読むことで、ウェブ(ビット)のイノベーションが、リアル(アトム)の世界へいよいよ本格的にやってくる時代なんだなってのが、よくわかる1冊。

特に、締めのこの言葉が響きました。
ゼネラルモーターズやゼネラル・エレクトリックが消えてなくなるわけではない。ウェブが普及してもAT&TやBTがなくならなかったのと同じことだ。「ロングテール」が示すように、新しい時代とは、大ヒット作(ブロックバスター)がなくなる時代ではなく、大ヒット作による独占が終わる時代なのだ。もの作りにも同じことがいえる。ただ「より多く」なるというだけなのだ。より多くの人が、より多くの場所で、より多くの小さなニッチに注目し、より多くのイノベーションを起こす。そんな新製品-目の肥えた消費者のために数千個単位で作られるニッチな商品-は、集合として工業経済を根本から変える。五〇万人の従業員が大量生産品を製造するフォックスコン一社につき、ほんの少量のニッチ商品を製造する新しい企業が数千社は生まれるだろう。そうした企業の総和が、もの作りの世界を再形成することになるはずだ。
ようこそ、モノのロングテールへ。


悪くない時代。楽しみだね。

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2012年02月19日

☆☆☆  「武器なき環境″戦争」池上彰 手嶋龍一

ニュースのおじさん、池上さんの本は、出来るだけ読むようにしてます。
内容に加え、その説明の仕方が非常に勉強になるのです。

本書は外交ジャーナリストの手嶋さんとの対談。
構成は以下のとおり
プロローグ ヨーロッパ発「環境の世紀」
第1章 「石油の時代」、終わりの始まりー
第2章 すべては「京都」から始まった
第3章 COP15は、なぜ「失敗」したのか?
第4章 地球温暖化懐疑論とメディアリテラシー
第5章 「小さな国」からの脱却
エピローグ 本質を読み解く力


手嶋さんのこの言葉は興味深い。
番組の関係者に聞いたのですが、日本発の技術システムがなかなか「グローバル・スタンダード」として広がらないのは、日本人が海外で布教活動をした経験に乏しいからだ―と。
(略)
日本という国は、優れた被布教国として、輸入したものを自国の風土に合ったものに土着させてしまいます。その点では、世界に冠たる国ですが、自から布教するのはどうも不得意、というより、布教の経験をあまり持たなかった。ですから普遍的な価値を世界に押し広げていく経験を欠いている。


他にも、世界大学ランキングの評価軸を決める際に、日本が入っていないため、相手の作った土俵で戦わざるをえない等、本質的な根っこのところまで二人で掘り下げているのが印象的な良書でした。

情報発信するときは、意識しよう。

武器なき“環境”戦争

武器なき“環境”戦争
著者:池上彰
価格:819円(税込、送料込)
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2011年11月09日

☆☆☆  「決断できない日本」ケビン・メア著

ちょっと前に話題になっていたこともあり、読んでみました。
著者は、元米国務省高官。

構成は以下のとおり
第1章 トモダチ作戦の舞台裏
第2章 嵌められた「ゆすりの名人」報道
第3章 横紙破りの外交官として
第4章 アメリカは日本を手放さない
第5章 沖縄「反基地」政治家との戦い
第6章 日米同盟の内幕
第7章 七転び八起きでいいじゃないか


メディアに不当に扱われ、不本意ながら職を追われたにも関わらず、震災直後にトモダチ作戦のため尽力してくれた著者には感謝。

著者の熱・重いが伝わってくる本でしたね。
米国の高官という立場から、日本がどう見えているのかを知ることができる良書でした。


決断できない日本

決断できない日本
著者:ケビン・メア
価格:819円(税込、送料込)
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2011年07月11日

☆☆☆☆☆「グワンシ―中国人との関係のつくりかた」ディビィット・ツェ著

中国人とのお付き合いの仕方を書いたスゴ本でした。

本書の構成は以下のとおり
第1章 中国理解と進出の鍵、グワンシ[デビィッド・ツェ]
 1 グワンシがいかに重要か?
 2 グワンシがなぜ必要になってきたのか?
 3 グワンシは、どのように生まれ、根付いてきたか?
第2章 グワンシの、欧米や日本の人的「関係」との決定的な違い
 1 グワンシと多文化のソーシャル・ネットワークとはどこが違うか?[デビィッド・ツェ]
 2 グワンシと日本の「和」は、どこが違うのか?
 3 中国社会と日本社会は欧米社会とどこが違うか?
第3章 グワンシの負の部分からいかに逃れ、その利点をいかに活用するか?[デビィッド・ツェ]
 1 グワンシの最大の機能とは?
 2 グワンシによる腐敗事件、どんなことが起こっているのか?
 3 グワンシの何が問題か?
 4 グワンシのマイナス面は、今度、弱まっていくのか?
第4章 中国人社会における社会装置としてのグワンシ[吉田成美]
 1 「法律」とグワンシでは、どちらが優先されるのか?
 2 グワンシは何によってつくられるか?
 3 どのようにして、グワンシを築いていくのか?
 4 日本企業と中国人従業員、すれ違いの理由
 5 グワンシの拡大としての中国人ネットワーク
第5章 グワンシをいかに活用するか?日本企業への実践的アドバイス[[デビィッド・ツェ/吉田成美]
 1 日本企業のスト事件、なぜ起こったか?
 2 グワシンの肯定的側面を、いかに有効活用するか?
 3 中国人の特性を生かし学び、幸福な「関係」をつくる


コレは覚えておきたい
中国における「人情」とは、どういうものなのでしょうか?
第一は、人と関わるうえでの規範を支配するガイドライン的機能
第二は、人から人への施しを促す機能
第三は、人間関係の円滑化のための機能です。
(以下、略)
まず、基本的機能の1つ目の「ガイドライン的機能」について、具体的には、次の四つのルールがあります。
@ 他人から好意を受けたら、受け取らなければならない。
A 受け取った好意に対しては、ただちに返答しなければならない。
B 依頼事項を受けたら、多少なりとも呼応しなければならない。
C 人は与えた好意に対して返答があることを期待している。しかし、その意思を表だって表現してはならない。


アジアでビジネスをする上で、中国人との関係構築は避けては通れない大事な事項。
といっても、最近は、日本人も、このグワンシ的な関係を大事にしていると思う。

抽象な公的領域である企業に参画することで「関係」が築きあげられるのではなく、中国人は、企業組織の内外で「人」を介して「関係」をヨコに形成していく習性をもち、私的関係が公的関係で威力を発揮することもあるということです。
前職の先輩達をみていると、ホント、そう思うね。

アジアでのビジネスをやる上で非常に大切な関係の作り方を書いたスゴ本でした。
それだけでなく、これからの日本人の関係の在り方も変わっていくんだろうって考えさせられる1冊でもありました。








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2011年06月22日

☆☆☆☆ 「こに国を出よ」大前研一×柳井正

この本も、「はよ読まなきゃ」と思いつつ、放ってあった本・・。
英語公用化のまっただ中にいると今更感も強いし・・。

いーかげん、読んでみなきゃと思い、よーやっと読んでみました。

構成は以下のとおり
プロローグ もう黙っていられない―柳井正
第1章<現状分析>
  絶望的状況なのに能天気な日本人
第2章<政治家と官僚の罪>
  誰がこの国をダメにしたのか?
第3章<企業と個人の失敗″>
  変化を嫌う若者だらけの国を「日本病」と呼ぶ
第4章<ビジネスマンの「稼ぐ力」>
  「理想の仕事」探しより「自力で食える」人間になれ
第5章<企業の「稼ぐ力」>
  21世紀のビジネスに「ホーム」も「アウェー」もない
第6章<国家の「稼ぐ力」>
  日本再生のための経営改革案″を提示する
エピローグ 日本を出よ!そして日本へ戻れ!


本書の発売は2004年の10月、まだ、1年経ってないんだね。
出版当時、社会に与えるインパクトはでかかった気がするんだけど、「現在、読んでみると、その通りだよな」って、す〜っと読める。(環境が特殊だからかな?)

英語を勉強し続けなきゃいけないのは、わかってるんだけどね・・・。
もうちょい、充電・・・。というか、ちょっとずつ、生活に組み込んでいこうかな。少なくとも、英文記事をチェックする癖はついてるので、次は、耳だよなぁ〜。

この国を出よ

この国を出よ
著者:大前研一
価格:1,470円(税込、送料込)
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2011年06月17日

☆☆☆☆ 「街場の中国論」内田樹著

昨日の飲みでも、話題になった内田先生の著書。
内田先生って、どんな話題でも響く「メッセージ」が書けるってのがスゲェ〜と思うのです。

本書は、先生の専門外の中国論について講義したものをまとめたもの。
この相手の文脈を想像してみるって姿勢から導き出される文章がすごくイイのです。

中国には中国の物語がある。僕たちの眼から見て理不尽なふるまいに見えても、中国人にとっては主観的には合理的なもののはずなのです。どういう文脈の中に置けば、この「意味のわからないふるまい」が合理的なものとして立ち現われてくるか、その文脈を探り当てることがこの本における僕の主要な関心事でした。


構成は以下のとおり
T 街場の中国論
 第1章 尖閣問題・反日デモ・中華思想
 第2章 中国が失いつつあるもの
 第3章 内向き日本で何か問題でも
U 街場の中国論 講義篇
 第1講 チャイナ・リスク―誰が十三億人を統治できるのか?
 第2講 中国の「脱亜入欧」
 第3講 中華思想―ナショナリズムではない自民族中心主義
 第4講 もしもアヘン戦争がなかったら―日中の近代比較
 第5講 文化大革命―無責任な言説を思い出す
 第6講 東西の文化交流―ファンタジーがもたらしたもの
 第7講 中国の環境問題―このままなら破局
 第8講 台湾―重要な外交カードなのに・・・・
 第9講 中国の愛国教育―やっぱり記憶にない 
 第10章 留日学生に見る愛国ナショナリズム―人類館問題をめぐって


本当の中華思想って、国境があいまいで、グレーゾーンが広がるイメージという文脈を理解すると、確かに、中国の一連の反応が、すごくしっくりきた。「どういう文脈に置けば?」という問いの立て方は身につけたい。

この言葉は響いたなぁ〜
真の国力というのは「勝ち続けることを可能にする資源」の多寡で考量するものではない。「負けしろ」を以て考量するのである。
どれほど外交内政上の失策を犯しても、どれほど政治的無策が続いても、それでも法治が継続し、内戦が起こらず、テロリスト集団が形成されず、略奪や犯罪が横行しない「民度的余裕」において、日本は世界最高レベルにある。

ホント、そう思う。

内田先生の本は何を読んでもハズレがない。これからも読み続けていきたいと思う。

街場の中国論増補版

街場の中国論増補版
著者:内田樹
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2011年06月01日

☆☆☆☆ 「12億の常識が世界を変える」長谷川慶太郎著

やっぱり、インドが気になる。
ということで、本書を読んでみました。

構成は以下のとおり
第1章 インドの大局をつかむ
 インドの誕生と系譜
 12億人の混乱と可能性
第2章 目覚めたインド経済
 「最後の巨大市場の魅力」
 インド経済を牛耳る財閥
 世界へ飛び出すインド人たち
第3章 インド経済を支える力
 伝統的な産業と変化の兆し
 スズキ、ホンダが支える乗り物市場
 「21世紀型」有望産業の息吹
第4章 素顔のインド
 宗教問題とカースト制度の現実
 成長の裏にある環境・エネルギー事情
 インドの魅力的な地方都市




小売り市場は、規制もあって、まだまだ個人商店や市場が主みたい。ただ、スーパーや地場のコンビニが出てきてるみたいだし、コレで規制が撤廃されたらグッと広がるかもね。また、ケータイの契約者も6億台を超えたとのこと。魅力的だよね。
ただ、一方で、政治リスクや慣習等、癖が強い国であることも確か。

インドといえば、タタ。ただ、コレは、知らなかった。
(タタは)そもそもペルシャを発祥とする企業であり、純粋なインドの財閥と見られていない。

タタのように、うまく立ち振る舞わらなきゃ入っていけないね。

そう、ル・コルビジェが計画した都市「チャンディガル」には、いつか行ってみたいなぁ〜。

短時間でインドの「今」を俯瞰できるGoodな本でした。

インド

インド
著者:長谷川慶太郎
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2011年04月29日

☆☆☆  「日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか」竹田恒泰著

震災後、出張先の海外の方から「日本なら大丈夫!」「頑張って!」等々、暖かい言葉をもらうことが多い。日本って、愛されているなって実感してます。

確かに、自分も、出張から戻る度に、日本っていいなぁ〜って思う。街はきれいだし、交通機関は発達してるし、メシも美味い。買い物も楽しい。外国人が日本に惹かれるのもわかるなぁ〜。

そんなんで、タイトルに惹かれ読んでみました。

本書の構成は以下のとおり
序章  世界でいちばん人気がある国「日本」
第1章 頂きます【いただきます】
    「ミシュランガイド」が東京を絶賛する理由
第2章 匠【たくみ】
    世界が愛する日本のモノづくり
第3章 勿体無い【もったいない】
    日本語には原始日本から継承されてきた和の心″が宿る
第4章 和み【なごみ】
    実はすごい日本の一流外交
第5章 八百万【やおよろず】
    大自然と調和する日本人
第6章 天皇【すめらぎ】
    なぜ京都御所にはお堀がないのか
終章  ジャパン・ルネッサンス   
    日本文明復興
巻末対談 日本は生活そのものが「芸術」だ
       天皇から派生する枝葉のなかに我が国の文化はすべてある!
         北野武×竹田恒泰


これは知らなかった。
全国には約八万の神社がある。小さいお宮を含めるとその数は三十万社にも上るともいわれる。また、寺の総数も約八万を数える。全国の郵便局の数が約二万五千、コンビニエンスストアの数が約四万であることと比較すると、神社や寺の数がどれだけ多いかわかるだろう。

大きな木や山等を神様とし、手を合わせる。そういう自然な気持ちが普通に残っているのは、素敵だな。

本書に書かれている全てを肯定するつもりはないけど、震災を機に、日本の良さをしっかり見直し、経済以外の価値観をしっかり持ち続けていくことが、日本の魅力につながるって思ってます。

本書で紹介されてた印伝は、シブいな。名刺入れ、買おうかな?



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2011年04月17日

☆☆☆  「ブラジルの流儀」和田昌親編著

次週、南米に住む友人が帰国する。帰国する度に遠足だぁ、宴会だぁ、サッカーだぁと共に遊び呆けるのだが、今回は、出張と重なり呆けられないのが残念・・・。

彼が帰って来る度に、「これからは南米だ!特に、ブラジルはスゲェぞ!」と言うのだが、南米に行ったことがないせいか、頭じゃ理解できても、イメージがしっくりこないんだよね・・。

ということで、「なぜみなアバウトで、フレンドリーで、楽天的なのか」「なぜ超インフレは収まったのか」「なぜトヨタは進出後50年たっても一番になれないのか」といったQAスタイルで書かれた本書を読んでみた。

本書の構成は以下のとおり
第1章 社会・生活の話
第2章 経済・産業の話
第3章 文化・歴史の話
第4章 サッカー・スポーツの話
第5章 政治・外交の話


頭での理解は進んだが、その理解が体になじまない・・・。
一度、行ってみりゃあ、グッと理解が進むんだろうな。行ってみたい。

【送料無料】ブラジルの流儀

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2011年04月16日

☆☆☆☆☆「出身地でわかる中国人」宮崎正弘著

アジアでビジネスをするには、中国・華僑への理解を深めたい!ということで、中国の県民性?(省民性っていうのかな?)を書いた本書を読んでみました。

本書の構成は以下のとおり
序章  「北京愛国」「上海出国」「広東売国」
第1章 北京とその周辺の人びと
第2章 なぜか嫌われる「上海閥」
第3章 広東人の挨拶は「儲かりまっか」
第4章 中国のユダヤ人=温州人
第5章 福建人と台湾人
第6章 東北三省と内蒙古の人びと
第7章 西北から東南の地方人
第8章 孫子、孔子の末裔と朝鮮族
第9章 イスラム教徒とチベット族
第10章 海外華僑、華人、新移民の世界地図
終章  新漢族と新人類


各地域の県(省?)民性がよくわかるスゴ本でした。「中国人」ってくくり方が、いかに大雑把なくくり方なのかを再認識。これから、出身地を聞くようにしよう。

そうそう、噂の美人村についても記述が!
 中国:西安、武漢、成都、重慶、ハルビン
 台湾:桃園、嘉義、補里

台湾では、美人はみな、台北に出ちゃうそうです。

出身地でわかる中国人

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2011年03月05日

☆☆☆☆ 「「アジア半球」が世界を動かす」キショール・マブバニ著

引き続き、アジアの勉強本。出張中、寝る前に、この手の本ばかり読んでいたので、夢の中でも、アジア漬けでした・・・。

著者は、こんな人。知ってました??
1948年生まれ。シンガポールのリー・クアンユ―公共政策大学院院長。シンガポール大学、カナダ・ダルハウジー大学院に学ぶ。1971年から2004年までシンガポール外務省に勤務し、この間、外務省事務次官、シンガポール国連大使などを歴任。思想や歴史に造詣が深く、アジアの論客として知られる。2009年には「世界の進路を決める50人」(フィナンシャル・タイムズ紙)に選ばれるなど、その言説は注目を集めている。


本書の構成は以下のとおり
第1章 三つのシナリオ
 タミル州から見る世界の未来 
 近代化への行進
 要塞への撤退
第2章 アジアが今、台頭する理由
 なぜアジアなのか?
 市場経済
 科学とテクノロジー
 実力主義
 現実主義
 平和の文化
 法の支配
 教育
第3章 なぜ西欧は祝福しないのか?
 「西欧」とは何か?
 1945年以降の世界秩序
 西欧による国際機構の支配
 西欧による世界経済の支配
 西欧の大学の役割
 西欧の正当性とG7
第4章 脱西欧化―歴史の回帰
 諭吉とアタテュルク
 中国
 イスラム世界
 インド
第5章 西欧とアジアの力量
 失敗の一歩手前にある西欧
 西欧と中東
 西欧の自由貿易と地球温暖化への取り組み
 西欧と核兵器不拡散条約
 西欧とイラン
 アジアの力量から学ぶ
第6章 グローバルな指導力に不可欠なもの―三大原理、協力関係、現実主義
 新しいグローバルな秩序
 法の支配
 社会的公正
 協力関係と現実主義
 現実主義


世の中に出回っている世界情勢について書かれた本は西欧からの視点で描かれたものが多い中、本書はアジアからの視点で描かれている。最期に書かれている緒方貞子氏による解説が響いた。

本稿の執筆にあたり、日本におけるキショール・マブバニの知名度は欧米ほどではないと出版社から聞いて驚いたのだが、彼が日本の知識層にあまり知られていないということ、それ自体が今の日本が抱える大きな問題を表出しているのではないかとも考え、本書が日本で出版されることを一つのチャンスととらえたい。
すなわち、この国日本は、西欧からもアジアからも孤立しているという問題であり、異なる視点から西欧とアジアを見るだけでなく、その中における日本の位置づけを今あらためて徹底的に考えなおすという意味において好機ということである。
原題の「New Asian Hemisphere」が「アジア半球」と訳されているとおり、本書は21世紀における西欧の衰退ならびに、アジアの台頭とその根拠について、地政学的に示した一冊となる。ここでまず読者にお伝えしたいのは、本書で問われるアジア半球に、日本は含まれないということである。ここで指すアジアとは、中国、インドであり、その周辺の成長著しい国々をさしている。では日本はどこにあるかと言えば、弱体化する西欧クラブの一員とみなされている。それが世界からみた現状認識であり、現実であろう。


西欧が弱体化するなか、地理的にアジアに属していることをメリットと捉え、積極的にアジアに出ていくことが必要だ。ビジネスマンとしてはもちろん、子供の教育の視点からも、アジアをより意識しなきゃいけないな・・・。

「アジア半球」が世界を動かす

「アジア半球」が世界を動かす
著者:キショ-ル・マブバニ
価格:2,310円(税込、送料込)
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☆☆☆☆ 「海の帝国」白石隆著

アジアを旅する機会が増え、アジアの国々のそれぞれの個性を知っておく必要があり、本書を読んでみた。

本書の構成は以下のとおり
1.ラッフルズの夢
2.ブギス人の海
3.よちよち歩きのリヴァイアサン
4.複合社会の形成
5.文明化の論理
6.新しい帝国秩序
7.上からの国民国家建設
8.アジアをどう考えるか


東南アジアを理解するキーワードは「まんだら」
まんだらシステムには大きく二つのタイプがあった。そのひとつは、東南アジアの海域にあって、海上交通、河川交通の要諦を占め、かつてバレンバレンの地を王都としたシュリビジャヤ、マラッカのように東インド貿易、中国・インド・中東を結ぶ遠隔地貿易の中継地として栄えた「海のまんだら」である。もうひとつは、中部ジャワ内陸部、現在のジョクジャカルタ。スラカルタの地域を中心としたマタラム王国、上ビルマ、マンダレーの地域を中心としたコンバウン王国など、水耕耕作を基礎に人口の集住する地域で、人的資源の支配によって栄えた「陸のまんだら」である。


このまんだら間の関係に、欧米の力学が加わり、現在の東南アジアとなった。
同じ国でも、まんだらを意識してみると都市毎の歴史が異なるのがよくわかる。

その国を知るには、歴史を知る必要があるよね。もっと、勉強しなければ。



海の帝国

海の帝国
著者:白石隆
価格:777円(税込、送料込)
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2011年03月02日

☆☆☆  「ユーラシア胎動」堀江則雄著

アジア本。サブタイトルにロシア・中国・中央アジアとあるように、今度は内陸部に目を向けてみた。

本書の構成は以下のとおり
序章  ユーラシアの風に吹かれて
第1章 分割された島―ユーラシアの国境政治
第2章 ユーラシアを束ねる上海協力機構
第3章 新しいシルクロードが生まれる
第4章 中央アジアのダイナミズム
第5章 広がるユーラシア・パイプライン


こういう時代を僕らは生きている。
資本主義の勃興以来ずっと西欧という「西」がアジアなど「東」を含む非西欧世界を支配してきた。その世界秩序がトップ・ランナーの交代をともないながらも、長年にわたりつづいてきた。その世界秩序の転換が「西」から「東」への“重心”の歴史的な移動として起きているのである。
ユーラシア胎動

ユーラシア胎動
著者:堀江則雄
価格:798円(税込、送料込)
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☆☆☆☆ 「華僑烈々」樋泉克夫著

アジアでビジネスをすると何らかの形で華僑と関わることになるんだけど、「華僑って何?」って言われると、漠然としたイメージしか持ってないのが情けない・・・。
ということで、読み始めたのが本書。

本書の構成は以下のとおり
はじめに
第1章 地産致富−土地こそ巨万の富を生む
1. 最終目標は大中華経済圏の覇者なのか―超人・李嘉誠の真実
2. 「姑爺康」が生まれるまで―タイ発、香港経由で上海・重慶へ
3. シンガポール発、香港経由、中国市場へ―黄廷芳、志祥親子の歩み
4. 「一区両国」モデルを画策する男
第2章 同居公財−信用できるのは血の繋がりのみ
1. 華麗なる披露宴と国境を越える人脈−「結婚」という企業戦略
2. 陳一族、三代の軌跡―香港とタイを結んで
3. 「世界の海運王」の才気溢れる婿たち―包玉剛と呉光正、鄭維健
第3章 商場如賭場−ビジネスはギャンブルだ
1.”マカオの帝王”が歩んだ道―名門・何家の異端児
2.目まぐるしい買収、渦巻く欲望、絡まる人脈―余福強をめぐる人々
3."希望の星”から犯罪者への道―企業家にとっての権力との距離
4.北朝鮮をめぐる華人企業家たち―どいつもこいつもスネに傷
5.雲頂・名勝集団とカジノ・コレクション―狙うは「大中華賭博圏」の覇権?
第4章 以万変応万変−「儲かる」という大原則を追い求めて
1. 転ぼうが、倒れようが・・・起き上がる―黄子明と息子たちの歩み
2. へこたれない、めげない、諦めない―胡應湘の経営手法と後継者
3. 華人企業家のメディア経営―「砂糖王」の次の一手は?
4. 企業再編への執念か、創業者の妄執か―TPI再建をめぐる虚々実々
5. ふたたび「類は友を呼ぶ」のか
第5章 白皮黄心―白い肌と黄色い魂
1. 大中華経済圏に生きる<ユダヤ人華人>−カドリーファミリー三代
2. 「竜」のなかに生きる「象」−ハリリラ一族の生き方
3. ビジネスと中国近現代の歩み―エリクソン「百年の大計」
第6章 華人治国―ポリティック・イズ・ビジネス
1.「タイのCEO」を目指した男―タクシンというワンマン経営者
2.かくて政治はビジネスと融合する―タイ政変劇と華人企業家(上)
3.飛び出した影の主役たち―タイ政変劇と華人企業家(中)
4.「独裁者対民主派」の向こうに見えるもの―タイ政変劇と華人企業家(下)
5.「萬談政治」というカラクリ―”政治は買い物”の時代は去ったのか
6.香港政治近未来のカギを握る男
第7章 全力走出去−儲けよ、そして世界に飛び出せ
1. 栄智健のルーツを探る―ある折江財閥の「全球化」への道
2. 冷蔵庫から「中国人の国民軍」へ―吉利汽車と李書福、そして除剛
3. アフリカの華人企業家たち―ここにも、そこにも、あそこにも
4. 紅色肥猫―デップリと太った赤い猫たち
5. 新たな<勝ち組>たちの古典的手法―不動産長者たちの跳梁・・
6. タイで動きだした中国巨大企業―最終目的は近未来のASEAN市場か
第8章 騎馬追馬―中国市場という”駿馬”の騎り心地
1. 両岸直航という野望実現のために―政商・張栄発の面目躍如
2. 台湾政治家のなかの資産家最右翼
3. 台湾から両岸三地にシフトする富邦集団―葵萬才が目指すもの
4. 大陸進出は夢か、野望か、妄執か―王永慶にとっての"政治のカベ”
5. 世代交代期に入った台湾の企業家たち―中国市場、金融、電子機器OEM
第9章 何去何従
1. 敗軍の将、兵を語れず―鄭午楼式家族経営の栄光と挫折
2. 衰えなかった企業家魂、いや妄執−林百欣という生き方
3. 政治は成長の糧か、それとも躓きの石か―林紹良の場合
4. 儒商・・振浦の人脈とビジネス―もう一つの日・台・中関係史


それぞれ、それぞれの華人企業の歴史が短くまとまっており、それらを一気に読むことで、華僑企業の中国に対するアプローチや、それぞれの本拠地以外への国へのアプローチ等の感覚を少し理解することが出来ました。

中国政府との距離感、それぞれの政府との距離感は、ならではですね。この分野、もう少し、深堀りする必要があるな。





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2010年08月29日

☆☆☆  「東京じゃらんじゃらん」ビビアン・C著

4月に資金決済法が施行され、日本でも、銀行以外が行う送金ビジネスが認められました。そんな送金ビジネスがターゲットとしているのが外国人労働者。

ファーストフード、居酒屋、コンビニ等、あちらこちらで外国人が働いているのを目にする機会が増えましたね。彼らが、どんな思いで日本で生活をし、実際に送金しているのかを知っておこうと、2001年に出版された23歳のマレーシアの華僑の女の子ビビアンの不法就労日記である本書を読んでみました。

本書では、時給800円前後で必死で貯めたお金を親に送金するにあたり、8千円もの手数料がかかるするシーンがあります。頭じゃ理解してたつもりだったのだけど、本書を読み、著者ビビアンの経験を追体験しながらこのシーンに出くわすと、ムチャクチャ高額な手数料であることを、肌感覚で理解することが出来ました。




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2010年06月06日

☆☆☆☆☆「衝撃!EUパワー」大前研一著

ヨーロッパの方々と会う機会が時々あるにも関わらず、実は、EUのこと、よくわかってないのです・・・。行ったこともないしね。
ということで、本書を読んでみました。

本書の構成は以下のとおり
1.超巨大マーケットの圧倒的パワー
2.国家を超えた国家
3.ドルの衰退、ユーロの台頭
4.真のグローバル経営はEUにある!
5.日本経済復活のフロンティア
6.中東欧・CIS諸国の地域分析
7.EUのリスクファクター
8.金融危機、克服の処方箋


ヨーロッパが規格作りで強いってのは、こういうことなのね。
27ヶ国もあるEUでは、何をするも常に話し合いをして合意しなければいけない。
そして合意ができた後には必ず、「今の話し合いの結果に基づいた、共通のルールを作ろう」ということになる。同じような問題が続いたときに、毎回話し合いをしていたは何も進まないので、最初の段階で話し合ってルールを決めて、あとはみんながそれに従うように定めてしまうのだ。
多くの国が納得し同意するルールを作るためには、時間と精力を注がざるを得ない。EUによっては負担だが、しかし一度、共通のルールが制定されると、今度はそれが世界的にも大きな力を持ってくる。
・・・(省略)
逆にEUの規格に準拠しないと、世界のマーケットのかなりの部分から排除されてしまうことになる。
だから中国などの工業製品輸出国は、「最初からEUの規格に準拠していれば、他の国でもOKだから」ということで、国内基準もEU基準に準じたものを定める方向になってきている。

会計制度から、スニーカーのサイズまで、この流れにあるんだな。

この点も重要!21世紀はアジアの時代だと思っていたが、それだけではないぞ。
これまで、「ヨーロッパのメーカーは、まとめて中国にやられて消えてしまうのではないか」と戦々恐々としていたが、今ではそういう見方はなくなっている。ヨーロッパの中にも中国に対抗できるような、クレバーで低コストの労働資源があるのだとわかったからだ。
ヨーロッパのメーカーの目から見れば、中東欧諸国がEUに加盟したことで、少なくともヨーロッパ市場で競う限り、中国に負けないコスト競争力を手にすることができたのだ。


これから見方を変えなきゃならない。
これから(EUは)東方展開を続けロシアを仲間に入れるだろう。そのとたんに、EUは日本の隣国となる。そのとき(おそらく2020年前後)は、途方もなく大きく強力な超国家となっているであろう。アメリカと中国がG2だ、とそちらばかり見る癖がついている人々は、今から超国家EUが日本の隣国となる日を想定し、注目、観察、研究、そしてなにより、肌で感じる実体験を積んでおいていただきたい。


何をすべきか!? 僕の場合、明確だ。まずは、英語を身につけなきゃ・・・。







タグ:大前研一
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2010年04月03日

☆☆☆  「世界を知る力」寺島実朗著

つい忘れがちな、世界の中の日本という視点を強く持っておきたく、本書を読んでみました。

本書の構成は以下のとおり
第1章 時空を超える視界
 1.ロシアという視界
 2.ユーラシアとの宿縁
 3.悠久たる時の流れを歪めた戦後60年
第2章 相関という知
 1.大中華圏
 2.ユニオンジャックの矢
 3.ユダヤネットワーク
 4.情報技術革命のもつ意味
 5.分散型ネットワーク社会へ
第3章 世界潮流を映す日本の戦後
 1.2009年夏、自民党大敗の意味
 2.米中関係
 3.日本は「分散型ネットワーク革命」に耐えられるか
 4.「友愛」なる概念の現代性
第4章 世界を知る力


新聞やテレビ等のメディアから米国中心のバイアスがかかった情報が多く、自分の中の世界観が歪んでしまいがち。バイアスがかった情報の中にいるという自覚を持ち、一歩引いて冷静に捉えることが必要ですね。

それと、以下の「agree to disagreeの関係」という考えに、強く共感
「自分たちが有している歴史認識とは違うとらえ方が、他の国民・民族にはありうるということ、世の中にはさまざまなものの見方や考え方があるということを知ってほしい。賛成はできないけれども、あなたのものの見方、誠実に物事を組み立てて考えようという見方については大いに評価する、という姿勢が外交においても、国際社会を個人として生き抜く上でも大切だ。」





タグ:寺島実朗
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2009年11月01日

☆☆☆☆ 「「課題先進国」日本」小宮山宏著

ITによる変化と同じ位の大きな変化が起こっている最中だと思っているのだが、この変化がどこにつながっているのかが、ぼんやりとしてる。
ITによって社会が変化し、それによりチャンスを掴んだ人達が周囲に多くいた。
今度は、私も、この変化をチャンスと捉え、次につなげたいという思いから、本書を読んでみました。

著者は、東京大学の総長の小宮山氏。って書くと、専門的な固い本のように思えるかもしれないけど、わかりやすい文章で読み易い本です。

本書の構成は以下のとおり
1.日本の現状
 1)課題山積
 2)エネルギーと環境からみた日本の位置
 3)課題克服の日本史
 4)キャッチアップは過去の物語
 5)ゼロからの課題解決を図る
 6)時代をリードする覚悟
 7)課題先進国への条件
2.21世紀の環境とエネルギーのビジョン
 1)「ビジョン2050」
 2)次世代のエネルギー資源
 3)省エネルギー
 4)理論の意義
 5)環境と資源に関するトータルビジョン
3.課題解決ビジョンを具体例で考える
 1)知の膨張が全体像を隠した
 2)知を目的に向けて統合する
 3)アジア型エコハウスへの挑戦
 4)高齢化社会の医療システム
 5)教育を考える
 6)21世紀の大学モデル
4.目指すべき国家像
 1)日本は地球の未来像を内包している
 2)日本の世界史的役割
 3)醸成すべき風土
 4)先頭に立つ勇気


日本がいま課題山積の先進国であるということは、日本がこの先の人類の地平を切り開く立場に立ったと捉えるべきなのである。それが、「課題先進国」日本ということの含意である。

ピンチをチャンスに!この視点で、今後の働き方を考えたい。
もう少しブレイクダウンすると
日本がいま抱えている課題は、やがて世界の課題になる。日本は、社会システムの変革まで含めた新しいモデルをつくっていくことが、世界史的な役割になると思う。それが課題先進国としてやらなければならないことである。
そのことによって、日本は「課題先進国」から「課題解決先進国」に向かうことができる。日本の課題は、将来の世界の課題であるから、その課題を解決するということは、人類のこれからのモデルを提供することになるのだ。

現在、所属している会社、今の立場でも、何かできると思うのだが・・・。何かが引っかかってるんだよなぁ〜。今後、掘り下げよう。

この視点は茂木さんと同じだな。
サイエンスの細分化は、サイエンスがサイエンスである限り不可避なことである。だから、それを逆に統合化しないと、サイエンスが人間の直感とか人間にとっての価値と離れてしまう。20世紀は「科学の黄金時代」だったという言い方をしたが、21世紀は「科学統合の時代」にしなければならない。それが、乖離してしまった科学と社会の関係を再構築するための鍵である。


それにしても、著者の主張は前向きで読んでて元気が出てくる。
最後の言葉なんか、最高!
「課題解決先進国になれ、日本はきわめて良い位置にあるのだ」

私も、現在の立場で、何か出来るハズ!!


posted by J at 18:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 国際情勢 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月01日

☆☆☆☆ 「国をつくるという仕事」西水美恵子著

あちこちで評判になっていたので、とりあえず読んでみようと思って読んだのが本書。読んで良かった!こんなスゴい女性がいたのだな。知らなかったのが恥ずかしい。

著者は、世界銀行入行後、南アジア地域副総裁にまでなった人。
インド、パキスタン、スリランカ、ネパール、トルコ、バングラデシュ、ブータン、バングラデシュ、モルディブ等々

本書は、これらの国々を飛び回って、各国のリーダーとのタフであったかい交渉や、各国の貧困と闘う人たちとの触れ合いが書かれております。西水氏、泣いて笑って、部下に慕われ、人間力がデッカい女性ですね。素敵だ。

それなりに海外にも行き、前職で外資で海外の同僚と働いてたにもかかわらず(だからこそ、かもしれないが・・。)、僕は「日本」というのに強くこだわってしまう。日本から世界へ、とか、日本を良くする、とか。
でも、本書を読むと、それってちっちゃいこだわりなのかも?という気にさせられた。で、こないだメキシコに帰国(?)した友人M男(→このブログを書いてる仏教徒)なら、世界をじっくり見た上で、どう考えるだろう?と、ふと思った。(M男、もし、機会があれば、本書を読んで、コメントちょーだい。)

本書のなかで、一番、響いたのがこの記述。読んで、ゾクッとした。

社会・経済的な格差は、いつか必ず国家の安定を脅かす。それは、ひとつの国でも地球全体でも、同じことなのだ。

実際に、国家の安定を脅かしているのを見て、経験してきた著者の言葉だけに重い。

彼女が日本人であることが誇らしい。(って、日本って縛りから離れられないんだよなぁ。)

こんな素敵な日本人がいる、こんな素敵な女性がいるってのは、勇気が沸いてきます。多くの人に読んで欲しい1冊です。

posted by J at 23:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 国際情勢 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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