2013年01月06日

☆☆☆☆☆「お父さん、フランス外人部隊に入隊します。」駒村吉重著

あちこちで話題になっていた本書。
読み始めたら止められず一気読みしたスゴ本。

構成は以下のとおり
手さぐりの対話
パリからの手紙
砕けた平穏
志願します!
父の煩悶
ケピ・ブラン
明るい知らせ
ギアナの暑熱
小市民的人生
桜花
除隊、それから
文庫のための短い終章 子わかれ


お父さん、フランス外人部隊に入隊します。
契約は五年間です。
申し訳ありません。どうしても言えませんでした。

普通の大学生活を送っていた息子が、この手紙を残し、フランス外人部隊に入隊。
入隊後、ぎこちなく続く父との手紙のやりとりで、親と子それぞれの本音がわかっていく様子が印象に残った1冊でした。

確かに、親父と息子って、向かい合って話すのって、なんかイヤなんだよね。(息子の立場)
でも、息子には、いつまでも「父ちゃん、父ちゃん」って、何でも話して欲しいな。(親父の立場)

息子として、親として、両方の立場で考えさせられた1冊でした。




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2012年02月12日

☆☆☆  「田村亮のパパ日記」田村亮著

最近、自分の事でいっぱいいっぱいで、子供達とドップリ遊んでないなぁ〜、てなコトが頭をよぎり、本書を読んでみました。

構成は以下のとおり
第1章 パパ日記
  2008年3月・4月立ち会い出産は難しい
  5月・6月二児のパパ修行中
  7月・8月嫁との競争
  9月・10月パパの成功と失敗 ほか
第2章 田村家の衣・食・住・遊
  住-理想の家を探して
  遊-公園デビュー
  衣-親と子どものファッション
  食-食べられないもの ほか
第3章 パパ対談


田村家の子育ての様子が写真と文章で描かれた読みやすい本。
亮さん、いいパパしてるなぁ〜。

子供達が家族と一緒に過ごす時間は、貴重な時間。
オレも、もっと大事に、思いっきり子供達と向き合わなくちゃね。

田村亮のパパ日記

田村亮のパパ日記
著者:田村亮
価格:1,300円(税込、送料込)
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2011年11月07日

☆☆☆☆ 「生きる勉強」アルボムッレ・スマナサーラ 香山リカ

初期仏教、イイですね。本シリーズを読んできて、初期仏教って、宗教じゃないってことがわかってきた。
ラクに、正しく生きるための生き方を教えてくれるのが仏教なんだな。

ってことで、スマナサーラ本を、また読んでしまいました。
本書は、精神科医の香山リカ氏との対談。

構成は以下のとおり
第1部 仏教と医療は合流する
 「死にたい」はなぜ?
 妄想と瞑想 ほか
第2部 仏教を学ぶ
 「私」なんて幻だ
 仏教的な方法を学ぶ ほか
第3部 宗教の役割
 危険な言葉たち
 宗教はピエロ ほか
第4部 医療と仏教の共同作業
 正しい認識とは
 人間に向き合う技術 ほか

 
この言葉は響いたねぇ〜。
人が現実的に、具体的に生きているのは今の瞬間だけです。だから「今をしっかり生きよう」と仏教ではいいます。この「今の瞬間」という時間をできるだけ短くするのが理想です。1年間を「今」とするよりは一カ月のほうがいい。その「今」を一日、半日、一時間、30分、10分、1分になるように縮めていくんです。そして「今」を充実させるように努力する。そうすればうつに陥らないで、明るく活発に生きられるはずですよ。「今」という真理からはずれた生き方は「無知」に支配されています。「今」という真理を生きることこそ成功の道なんです。

別の本に、「取り越し苦労なんてするだけムダ」ってな趣旨の言葉があったけど、同じことを言葉を変えて言ってるんだと思う。「今」をコツコツ充実させていくことが大事なのだな。

この言葉もあっさりしててイイ。
ビシビシ生きてみて、「でも、だめでした」というなら、「じゃあ、いいや」と割り切る。生きるうえでそういう気楽さがあればね。


そのためには、コレだな。
しっかりと明るく元気で頑張って、生きている人間でありながらこだわりのない性格を、もっと余裕のある心を育てなくちゃいけないんですね。それは勉強して少しずつ時間をかけて育てていかなくちゃいけないんですよ。


香山さんの素直な姿勢がスマナサーラ氏の考えをグッと引き出している良書でした。
M氏が帰国したら思う存分、仏教話をするのだ。それまでに、本シリーズは読破しとかねば。

生きる勉強

生きる勉強
著者:アルボムッレ・スマナサ-ラ
価格:800円(税込、送料込)
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2011年10月30日

☆☆☆☆ 「仏弟子の世間話」玄侑宗久 あアルボムッレ・スマナサーラ

引き続きスマナサーラ本。
本書は、臨済宗の住職で作家でもあり玄侑氏との対談です。

構成は以下のとおり
第1章 日本人の器
人格は立ち居振る舞いに表れる
型はあとから従いてくる ほか
第2章 空即是色は間違い?
仏教は質問と答えでなりたつ
概念と観念の違い ほか
第3章 生命はみな対等
やむを得ず概念の世界でやっている
本能を概念で増幅して妄想する ほか
第4章 もったいない!の勧め
一神教に精神の自由はない
国民が納得できたら民主主義 ほか
第5章 よく死ぬための生き方
満たされた死に方
瞑想で死を体験する ほか


玄侑氏に対する臨済宗やその他の日本の仏教のおかしい点を「空即是色は間違い」等と、ズバリと突くスマナサーラ氏の鋭い指摘が印象的。



日本の仏教がいかに方便に満ちているか実感できた。

という玄侑氏のこの素直な姿勢も素敵だ。

スマナサ―ラ氏のこれらの言葉はいいなぁ〜。
気楽でいれば、人間は無理なく成長します。だからといって、頑固になることを勧めているわけではありません。フォークとナイフの使い方でも、他の何を学んでも人間は成長できますから、いろいろ気楽に学んだほうがいいに決まってます。「私はこうだ」「他のものは嫌だ」と頑固になりすぎると、精神的な気楽さや穏やかさが壊れてしまいます。

気楽&素直が一番♪

我々は常に捨てていくという話をしました。子供が親を捨てて幼稚園に行く、我々はそれをいいことだと思っているでしょう?だから成長できない環境を捨てて、もうちょっと成長できる。さらにいいものを取って過去を捨てるんです。それが物質的な成長です。例えば子供が小学校、中学、高校、大学と進学していって、学生を卒業して会社に入ったりするでしょう?俗世間で我々はいつでも過去を捨てていくのです。
同時に、心の中でも今の状況よりはいい心の状況を目指して、今の心を捨てなくてはいけません。今の心が怒りっぱなしだったら、怒らない心はもうちょっとかっこいい。それでそちらを取って怒りの心を捨てるわけです。

ぽいぽい捨てちゃおう!

勧めてくれた友人が帰国するまでに、シリーズ全巻に目を通しておきたいな。
会って初期仏教話をするのが楽しみだ。
仏弟子の世間話

仏弟子の世間話
著者:玄侑宗久
価格:788円(税込、送料込)
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2011年10月29日

☆☆☆☆ 「あべこべ感覚」

先週は、スマナサーラ本を3冊読んだのだけど、どの本もいいなぁ〜。

本書は、世の中、あべこべなんだよっていうのがテーマ。
構成は以下のとおり
第1章 「宗教VS世間」という対立
 あべこべですよという結論
 「あべこべ」が生きにくさの原因 ほか
第2章 捏造のメカニズム
 問題は「捏造」して認識すること
 捏造とは、自分の都合でつくる情報 ほか
第3章 「あべこべ」=「顛倒」のメクニズム
 お釈迦さまが説いた「顛倒」という真理
 顛倒が起こる場所(1)「概念の顛倒」 ほか
第4章 あり得ない期待、保証されない願望
 あり得ない期待・願望(1)「生まれないようにとの期待」
 生まれるという必然からは逃れられない ほか
第5章 私は死なないという幻想を捨てる
 いつでも、生きている実感しかない
 「ある」という実感しかない ほか


この考え方がしっくりきたら、もっとラクになるんだろうな。
瞬間、瞬間、我々は死んでいきます。それを成長していくとも言うし、年をとったとも言います。あるいは瞬間、瞬間、変化していることを病気になったとも言うし、その変化の一過程として、肉体の流れがストップしたところで死んだと言うだけです。それが事実です。


このシリーズの本は読み終わる度に自分が変化しているのを実感する。
この本を読む前と読んだ後じゃあ、確実に変化してるなぁ〜。いいシリーズに巡り合えました。
勧めてくれた友人に感謝!

あべこべ感覚

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著者:アルボムッレ・スマナサ-ラ
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☆☆☆☆ 「怒らないこと2」アルボムッレ・スマナサーラ著

今日、遊びに来た友人に本シリーズを推薦したら、初めは宗教の勧誘かと思われたけど、中身をちらっと読ンだ後、3冊ほど持っていった。読後の感想が楽しみ。

と、人に勧めるくらい気に入っている本シリーズ。このまま全巻制覇を目指し、コツコツと大事に読んでいきたいと思ってます。

本書は、また「怒り」をテーマにしたもの。構成は以下のとおり
第1部 怒りとは生命の根源にある感情
 なぜ怒る?
 生命とはなにか ほか
第2部 怒りの姿
 怒りを知る
 怒りの種類 ほか
第3部 人格を完成させる人生論
 究極の真理を理解する
 自我は管理したがる ほか
第4部 幸せの道を生きる
 勇気のある生き方
 成功する生き方 ほか


今回、響いたのは

「怒りを観察する」ということは、「怒りと戦うなよ」ということです。「怒りをなくしてやるぞ」と思ってはいけません。怒りをなくそうというその気持ちも、怒りです。
智慧で、怒りはなくなるのです。怒りは、理解することでなくなるのであって、戦ってなくすものではありません。戦えば戦うほど、怒りの火も燃え盛ります。怒りに対し怒りで対処したら、燃え尽きて自分がなくなるだけです。

少しずつだけど、実践するようにしていますが、グッと湧き上がる瞬間は、まだまだあるなぁ〜。

そういう時は、コレ
もし、怒ってしまったら、なにもしないで、なにも言わないで、そのとき生まれた怒りを放っておきます。怒りに「考える」という燃料をあげないで、心まで止めてください。頭の思考も、言葉を発することも、からだを動かすことも突然止めて、フリーズ状態になってみてください。ただ止まって黙っていればいいだけです。

つい衝動的に動きたくなるのだけど、STOP!!何もしないのが一番なのだ。

「人間の本性に立ち帰る」とかいう言葉を聞くことがありますが、それは違います。本性は「怒り」です。本性は人の噂ばなしや欠点が知りたくてたまりません。そこにもどったら破壊・失敗です。そうではなくて「私は慈しみでいきますよ」ということを人生論にするのです。
慈しみが人生論になったら、怒りはどんどん弱くなって、ついには出てこなくなります。本性はたたきつぶさなくてはいけないのです。本性をつぶせば立派な人間になっています。慈しみで生きれば、それは実現できます。「慈しみ」を自分のモットーにすれば、不幸はなくなります。人生はらくらく簡単に幸福になっていくと思います。

この「らくらく簡単に幸福に」ってのが、イイな。ブッタの教えって、ストレスなく生きる方法=幸福に、ってことなんじゃないかって、このシリーズを読んで思うようになってきました。

本シリーズを読んでいくと、確かに、考え方が変わり気持ちが軽くなっているのを実感してます。
友人に勧められて読み始めたのだけど、ホント、いいなぁ〜。
コツコツ、じっくり他の本も読んでいこうと思います。

怒らないこと(2)

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著者:アルボムッレ・スマナサ-ラ
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2011年10月08日

☆☆☆  「この世で大切なものってなんですか」酒井雄哉 池上彰

本書は、比叡山のお坊さんで、荒行である千日回峰行を2度万行した酒井氏と池上さんの対談。

構成は以下のとおり
第1章 生きることはなぜ苦しいのですか
第2章 幸せと豊かさってなんですか
第3章 人はなぜ争うのでしょうか
第4章 絆ってなんですか
第5章 人は死んだらどこへ行くのでしょうか
第6章 どうすれば仏の存在を感じることができますか
第7章 この世でいちばん大切なものってなんですか


とんでもない荒行を経験した酒井氏の言葉は、重みがある。
この言葉はいいな。
むりせず、急がず、はみださず、りきまず、ひがまず、いばらない、ですな。

ですな。

この世で大切なものってなんですか

この世で大切なものってなんですか
著者:酒井雄哉
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☆☆☆  「宇宙飛行士になった子どもたち」杉山由美子著

子供と一緒に濃厚な時間を過ごせるのって、小学4年生ぐらいまでだよなぁ〜。この時間、大事にしなきゃなぁ〜。
という思いもあり、本書を読んでみました。

本書の構成は以下のとおり
1 松本零士さん-時間は夢を裏切らない。いろいろな体験が未来への道しるべになる
2 向井千秋さん-ミカン箱で勉強した文武両道の優等生
3 若田光一さん-テストの裏にアポロ11号月面着陸を描いた小学生
4 山崎直子さん-廊下の片隅で受験勉強した少女の密やかな夢
5 古川聡さん-ウルトラマンセブンになりたかった少年
6 おかあさんの話でわかったこと-そして、宇宙飛行士になるには


向井さんのこの言葉は良かったな
「人を大事にしない人は、自分も大事にされない」


みんな、ワイルドな小学生生活を過ごしていたのが印象的。うちのも、もう少し、ワイルドな環境に放り込もうかなぁ〜・・・。

宇宙飛行士になった子どもたち

宇宙飛行士になった子どもたち
著者:杉山由美子
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2011年10月01日

☆☆☆  「悪いのは子どもではない」公文公著

引き続き、公文関連本。

本書の構成は以下のとおり
プロローグ 悪いのは子どもではない
第1章 子どもは賢くできる(乳幼児教育)
第2章 算数・数学ごときで悩むな
第3章 英語は早く始めるほど上達が早い
第4章 読書力が能力を輝かせる
エピローグ 子どもに損をさせないように


うん、2冊読んで、大体の公文式の考え方、使い方は把握できた。
信頼しとります、公文さん。

長男は、うまく離陸出来たので、次は娘だな。
かなりのやんちゃなので、ちと心配。

悪いのは子どもではない

悪いのは子どもではない
著者:公文公
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☆☆☆  「公文式 教育法入門」公文公著

息子に公文に行かせてるんだけど、毎日、コツコツ、嫌がらずに続けてるんだよね。うまく勉強癖がついてくれたみたい。
今朝も、6時に起きて、やってた。

そんなんで、もっと詳しく公文の事を知っておこうかと本書を読んでみました。
構成は以下のとおり
T ひとりひとりの可能性
U 伸びる幼児期、実例は語る
V この教材が能力を引き出す
W 子どもは伸びる、もっと伸ばそう


時々、教室に迎えに行くのだけど、先生が教えるわけでもなく、生徒たちがガンガン自力で問題に取り組んでる姿を見ると、スゲェなと思う。教材のレベルがちょうどいいと、間違えても、自力で解決していくんだな。

本書を読んで、公文式の考え方がある程度、理解できた。
いい教材だよね。
高校の数学レベル終了まで、続けさせてみようかと思う。頑張れ息子。

公文式教育法入門

公文式教育法入門
著者:公文公
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2011年09月25日

☆☆☆☆☆「父として考える」東浩紀・宮台真司著

父親になって感じていたモヤモヤをスッキリさせてくれたスゴ本。僕のような悩める父親達におススメ。
著者は、東氏宮台氏

本書の構成は以下のとおり
第1章 親子コミュニケーションのゆくえ-家族を考える
  時間感覚の変化
  宮崎アニメへの反応 ほか
第2章 子育てを支える環境-社会を考える
  ロスジェネ系議論の問題点
  専業主婦願望の背景 ほか
第3章 均質化する学校空間-教育を考える
  グループワークができない子どもたち
  なぜ班活動は衰退したのか ほか
第4章 コネ階級社会の登場-民主主義を考える
  運命の出会いと必然性信仰
  バックドア問題 ほか


読んでて、自分のなかのモヤモヤが消えていき、頭の中がどんどんクリアになっていくスゴ本でした。
特にモヤモヤを振り払ってくれたのは、以下のやりとり。

娘が3歳、息子が6歳ということもあり、このやりとりに、共感。
宮台 子どもの様子を毎日見ているのですが、着実に成長しているのがわかります。ピアジュの発達構造化仮説によると、あるステイタス(発達段階)のときにある刺激を受けると、ステイタスが一から二に変わる。ステイタスが変わると、以前意味があった刺激に意味がなくなり、いままで意味がなかった刺激が意味を持ち、その新しい刺激を受けて今度はステイタスが二から三に上がる。神経質になっても仕方がないけれど、東さんがおっしゃるように、あるステイタスのときに特定のコミュニケーションをし忘れると、そのときに意味があった刺激がそうでなくなるので、「だったら時間を有効に使わなくてはいけない」と思うようになりました。
東 おっしゃる通りです。5歳、6歳までが決定的に重要な時期だと思いますが、結局そのときは一回しかない。取り返しがつかないわけです。この時期を親としてどう過ごすか。
これはじつは、大人と対するときにはない感覚なんですよね。むろん来年の宮台さんはいまの宮台さんとちがう存在ですが、しかしたいていは意識しないでコミュニケートしている。大人にとっては、今年も来年も同じ。仕事の時間は結局は「循環する時間」です。他方で子どもは「成長する時間」を持っている。そういう違う時間性を持つ存在が、同じ家の中に現れた。

時間を大事に、意識して多様な刺激を与え続けていくことに集中したいな。

このやりとりにも共感。子供が出来ると「家」「地域」に対する考え方が、ガラリと変わる。
宮台 いままで住処を探すときは、部屋の広さや便利さを重視して、一戸建てだとゴミ出し当番とかあって面倒くさいな、と思っていました。
ところが、ゴミ出し当番でも、旅行などで都合の悪いときには順番を代わってもらうとか貸し借りの関係ができると、それが絆のよすがになります。僕は「絆コスト」と呼びますが、そうしたことも子どもができて意識できるようになりました。
東 僕はマンション住まいですが、似たことは感じます。「成長する時間」の問題と関係しますが、大人の場合は結局、いくら引っ越しを繰り返したとしても、それぞれ「かつて住んだ場所」のひとつにすぎない。いまある場所に根を下ろしていたとしても、潜在的にはいつでも動ける。唯一の場所にならない。ところがうちの娘にとっては、いま、たまたま住んでいる「この場所」が原風景になってしまう。
(略)
東 子どもにとっては根無し草という概念はありえません。いくら短い期間でも、ある場所にいればそこに根をはやしてしまうし、それは一生の中で特別な経験を構成する。親にとっては流動性だと感覚されているものが、子どもにとっては流動性ではない。この「世界観のギャップ」は重要だと思いました。いまの社会では、すべての決定で流動性が前提となっているというか、流動性の確保こそが正解=リスクヘッジだと見なされる傾向がある。しかし子どもの存在はその前提に真っ向から挑戦してくる。
宮台さんの話に繋げると、子どもがいると住民ネットワークに入りたくないとは言えなくなるということですね。だってそこに入らないと、子どもにとって唯一の経験の機会が失われてしまうわけですから。そちらのほうがコストが高い。
宮台 僕も感じます。子どもにとっての「ホームベース」(本拠地)ということだと思います。増築するか引っ越しするかが課題になったとき、娘がいつも行っている公園が三つあって、それぞれの人間関係の中でいつも遊んでいるので、それが続けられなくなるというのはあまりにも不憫じゃないかと妻と話し合いました。それで「ホームベース」を維持するために、引っ越しはありえないという結論になりました。

子どもができると、ノマド的考え方は、無理が出てくる。一時期、物凄く悩んだ時期があって、本書を読むまでモヤモヤを引きずっていたのだけど、本書のおかげでスッキリ!!

そう、お受験に対するこの考え方にも、スッキリ!!
子どもが小学校に入るときにお受験すれば、幼稚園まで続いた地元の人間関係が、やはり崩れてしまいます。僕はまだお受験させるともさせないとも決めていないけれど、たとえお受験する場合にも、地元の人間関係が切れるというコストの大きさをちゃんと意識しておくべきです。

子どもは人間関係のなかで成長するのに、その関係が切れるコストは、そこそこ大きい。

この考え方にも共感
宮台 いまの若い人たち、とりわけ男子の大きな問題は、自分は将来結婚できないんじゃないかと思っていること。もしその通りになれば、子どもを通じてつくられる人間関係や、そうした人間関係から得られる体験とは、無縁なまま一生を送ることになります。単に子どもに関わる体験が得られるかどうかだけでなく、より広い社会関係へと開かれることができるかどうかという問題です。
東 同感です。僕も子どもができたことで、都市の見方が大きく変わりました。それまで便利だと思っていたJR中央線沿線が、逆に不便に感じられるようになった。

学生や独身、DINKS達にとって、多摩は退屈な場所かもしれないが、子どもがいる家族にとっては、むちゃくちゃ住みやすい場所なのだ。就職、結婚等、いろいろステージは変わるけれど、子どもができるというのが一番、価値観が変わるタイミングなんだと思うな。私自身、狩猟型から農耕型に変わった自覚あり。

これは笑った。でも、その通りだと思う。
宮台 「幸せになる」という観点から言うと、多少勉強ができるよりも、異性にモテたほうが、男にとっても女にとっても、絶対に「幸せへの近道」だと思います。

頑張れ、息子!(娘は何とかなりそうな気がする・・・。)

学歴に対するこの考え方にも、共感。
東 そもそも学歴や資格は、そこに行っても通用するけれど、そのぶん薄っぺらな数字でしかない。裏返せばそれらの数字は、本来の固有の才能が花開かなかったときのためのリスクヘッジの道具でしかない。ほとんどのひとがそれを誤解している。
人生というのは、それぞれの人間の固有のものなので、定式化できないところに豊かさがある。それがなかった場合、仕方がないから呼び出すものとして学歴や資格がある。そう考えるべきです。学歴は、なにかを達成するためのステップではなくて、なにかを達成できなかったときに、しかたなくしがみつく緊急避難先としてあるべきなんですよ。
自分自身、なぜ自分が東大に行ったのかと言えば、それは高校生の頃に明確な目的を持っていなかったからということに尽きる。もし当時、ちゃんと固有の目的を持って、これが自分の人生でこういうふうに人間関係を築くんだと覚悟が決まり、親を説得する能力もあったならば、別に東大なんか行かなくてもよかったはずです。でもその能力は僕にはなかった。だから東大に行った。学部でもそれがなかった。だから大学院に行った。東大博士号はいまでも役立っているけれども、自分にとって本当に大事なものはそんな学歴のエスカレーターとは別のところにあるので、10代の頃に戻ってちゃんと決断できたらぜんぜん別の人生を歩むと思う。
これは自戒も込めて思いますが、最近の世の中ではリスクヘッジが重視されすぎている。要は不安ベースの社会ということですが、学歴の問題に限らずあらゆる問題に関して同じことが言える。リスクヘッジのための選択が第一に来ていることが、いろいろな歪みの原因だと思います。

苦労を苦労と思わないくらい「好き」な対象を見つけることが一番。で、リスクヘッジとしての進学。勉強だけでなく、「好き」な対象を見つける手伝いをしてやりたいと思ってます。

僕も経験したけど、コレは大事だと思う。
宮台 複数のコミュニティへの所属は大切です。ある島宇宙ではトップだけど、別の島宇宙だとボトム。自分はできると思っていても、別のグループに行けばまったくできない。「世の中そんなものだよ」と教える絶好のチャンスです。


締めのこの言葉も良かった。
宮台 子どもは知識やしつけから学ぶのでなく、体験から学ぶということです。体験から学んだ子だけが、知識やしつけを幸せのために役立てることができます。なぜか。理由は簡単です。「ひとを幸せにできるひとだけが幸せになれる」ことを学ぶからです。これを学べない子が幸せになることは、絶対にありません。


さて、午後は、子どもたちを連れて、公園にでも行って来ようかな。

父として考える

父として考える
著者:東浩紀
価格:777円(税込、送料込)
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2011年09月18日

☆☆☆☆☆「入社1年目の教科書」岩瀬大輔著

著者はこんな人。日本のスーパーエリートの1人ですね。
僕も通っていた司法試験予備校の伊藤塾でも、あっというまに合格した超優秀な人として有名だった記憶がある・・・。
こんなエリートなのに、言動がすごく自然体で柔らかいのが素敵だなぁ〜。

そんな岩瀬氏が、新卒社員向けに書いた本が本書でありますが、中堅であっても、仕事の仕方を復習するのに適したスゴ本でした。

構成は以下のとおり
1 何があっても遅刻はするな
2 メールは24時間以内に返信せよ
3 「何のために」で世界が変わる
4 単純作業こそ「仕組み化」「ゲーム化」
5 カバン持ちはチャンスの宝庫
6 仕事の効率は「最後の5分」で決まる
7 予習・本番・復習は3対3対3
8 質問はメモを見せながら
9 仕事は復習が全て
10 頼まれなくても議事録を書け
11 会議では新人でも必ず発言せよ
12 アポ取りから始めよ
13 朝のあいさつはハキハキと
14 「早く帰ります」宣言する
15 仕事は根回し
コラム@ 会社選びの3つの基準
16 仕事は盗んで、真似るもの
17 情報は原典に当たれ
18 仕事は総力戦
19 コミュニケーションは、メール「and」電話
20 本を速読するな
21 ファイリングしない。ブクマもしない
22 まずは英語を「読める」ようになれ
23 目の前だけでなく、全体像を見て、つなげよ
24 世界史ではなく、塩の歴史を勉強せよ
25 社会人の勉強は、アウトプットがゴール
26 脳に負荷をかけよ
27 自分にとって都合のいい先生を探せ
28 ペースメーカーとして、資格試験を申し込む
29 新聞は2紙以上、紙で読め
コラムA 70歳になっても勉強し続ける意味
30 仕事に関係ない人とランチせよ
31 スーツは「フィット感」で選べ
32 「あえて言わせてください」で意見を言え
33 敬語は外国語のつもりで覚えよ
34 相手との距離感を誤るな
35 目上の人を尊敬せよ
36 感動は、ためらわずに伝える
37 上司にも心を込めてフィードバックせよ
38 ミスをしたら、再発防止の仕組みを考えよ
39 叱られたら意味を見出せ
40 幹事とは、特権を得ること
41 宴会芸は死ぬ気でやれ
42 休息を取ることも「仕事」だ
43 ビジネスマンはアスリート
コラムB キャリアアップは人磨き
44 苦手な人には「惚れ力」を発揮
45 ペース配分を把握せよ
46 同期とはつき合うな
47 悩みは関係ない人に相談
48 社内の人と飲みに行くな
49 何はともあれ貯蓄せよ
50 小さな出費は年額に換算してみる
コラムC チャンスをつかめる人になれ


本書で紹介されている50の事項も、全てシックリくる。
特に、この会社選びの3つの基準は、自分と同じで、驚いた。
「何をやるか」より「誰とやるか」
小さい組織で自分らしさを表現
次世代に残すことができるか



先日、若手に本書を推薦しといたんだけど読んでくれたかな?
若手だけでなく、来月から新しい職場に移る私自身にとっても、仕事の仕方・姿勢を復習することができたスゴ本でありました。

入社1年目の教科書

入社1年目の教科書
著者:岩瀬大輔
価格:1,500円(税込、送料込)
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2011年09月03日

☆☆☆☆ 「私立中学選び」杉山由美子著

引き続き、私立中学受験関連本。

本書の構成は以下のとおり
1 私立中学の今
   ほんとうにわが子を入れたい学校とは
   学校改革が進む私立中学
   賢い親子が私立中学を見極めるときの10の基準
2 わが子を入れたい学校の素顔
   ゆるぎなき御三家と灘
   郊外に伸びる男女共学進学校
   親たちが厚い信頼を寄せる男子進学校 ほか
3 公立中高一貫校の動向

こちらも版を重ねているだけあって、有名私大の個性がザッと把握できる良書でした。

私立中学受験について、数多くの著書を出している著者は、自分の子供達は公立に入れているとのこと。
確かに、時間とコストをかけ私立中学に受かっても、中学生が時間をかけて電車で遠くまで毎日通学することを考えると・・・、頑張るのはもうちょい後でいいんじゃないかって気が・・・。

いろいろ調べたり、考えたりしてきましたが、現在のところ、うちの子供達は中学受験はさせないで、その分の時間とコストを他にまわそうかなってのが我が家の結論かな。

偏差値だけに頼らない私立中学選び第5版

偏差値だけに頼らない私立中学選び第5版
著者:杉山由美子
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☆☆☆☆ 「間違いだらけの塾選び」杉山由美子著

「中学受験SAPIXの授業」に続き中学受験関連本である本書を読んでみました。

本書の構成は以下のとおり
第1章 中学受験ブームが再燃している
第2章 どんな進学塾がいいのか
第3章 中学受験をリードする進学塾
第4章 個別指導塾と家庭教師の広がり
第5章 塾では何をどのように教えているのか
第6章 中学受験の費用対効果
第7章 母たちの戦い
第8章 中学受験するプラスとマイナスをつきあわせてみると…


塾のコスト、大手や有力塾の個性等々の概要が把握できる良書。流石に版を重ねているだけはあるって感じです。
本気で受験するなら小学3年の3学期から通うんだな・・、何だか、時間もお金ももったいない気がしてきたぞ・・・。

間違いだらけの塾選び第5版

間違いだらけの塾選び第5版
著者:杉山由美子
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2011年08月28日

☆☆☆☆ 「中学受験SAPIXの授業」杉山由美子著

まだ長男が小学1年生ということもあり、中学受験って遠い先のことだと思ってます。ただ、近所にいる5年生の勉強もスポーツも出来、性格も良くて、息子と遊んでくれるお兄ちゃんがSAPIXに通ってて、SAPIXが休みだと残念がるってくらい面白い塾だと言うので、興味を持ち、本書を読んでみました。

本書の構成は以下のとおり
序章 中学受験とは
第1章 東大にいちばん近いSAPIX
第2章 SAPIXの授業
 国語の授業(小学5年生)長文読解「いじめ」をテーマに考えさせ、記述させる
 算数の授業(小学5年生)ひたすら手を動かし頭を使って、問題を解きまくる
 理科の授業(小学5年生)「酸性・中性・アルカリ性」を90分で制覇する爆笑授業
 低学年の授業(小学2年生国語と3年生算数)
   2年生で100分、3年生で120分の授業
 授業を見て痛感したサピックスの「強み」
第3章 SAPIXで学んだ東大生
第4章 親たちがふりかえる中学受験
 サピックスに通わせた親たち
 中学受験を考えるあなたへ


いやぁ〜、スゴイ!!双方向な授業が魅力的だな。
受験をしなくとも、こういう環境で学ばせてみたいかも・・・。

ちょっと早いかもしれないけど、とりあえず資料請求してみた。

中学受験Sapixの授業

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著者:杉山由美子
価格:798円(税込、送料込)
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2011年07月16日

☆☆☆☆ 「超訳 ニーチェの言葉」フリードリヒ・ニーチェ

ニーチェの名言を集めた本。こういう美味しいところをかき集めた本って、あまり好きではないのだけど、話題になっている本だし・・・、と軽い気持ちで読み始めたら、響く言葉が多く、一気に読んでしまった。

脱皮して生きていく
脱皮しない蛇は破滅する。
人間もまったく同じだ。古い考えの皮をいつまでもかぶっていれば、やがて内側から腐っていき、成長することなどできないどころか、死んでしまう。
常に新しく生きていくために、わたしたちは考えを新陳代謝させていかなくてはならないのだ。


世間を超えて生きる
世間にありながら、世間を超えて生きよ。
世の中を超えて生きるとは、まずは、自分の心や情のそのつどの動きによって自分があちらこちらへと動かないということだ。情動に振り回されない、自分が自分の情動という馬をうまく乗りこなすということだとも言える。
これができるようになると、世間や時代のそのつどの流れや変化にまどわされないようになる。そして、確固たる自分を持ち、強く生きることができるようになるのだ。


これらの名文がどういった文脈のなかで書かれたのかが気になる。元の本も読んでみよう。

超訳ニーチェの言葉【限定ピンク箔版】

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著者:フリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェ
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2011年06月17日

☆☆☆  「女子校育ち」辛酸なめ子著

さすがに、この本は電車では読めなかった・・・・。

まだ、3歳にもなってないけど、娘がいるからさ、女子校育ちって、あまり周りにいないしさ、てな感じで、自宅でゴロゴロしながら読んでみた。

構成は以下のとおり
第1部 女子校ワールドへようこそ!
 1 女子校タイプ別図鑑
 2 女子校イニシエーション
 3 女子校をめぐる男たち
第2部 「女子校育ち」その後
 1 女子校っぽさって何?
 2 女子校育ちの男選び
 3 「女子校育ち」その後


良くも悪くも濃い世界・・・・、異質な空間であることは間違いなさそう。我が家には、やっぱり合わんだろうなぁ〜。
女子校出身の著者、辛酸さんの引いたスタンス、文章が楽しい1冊でした。

女子校育ち

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著者:辛酸なめ子
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2011年05月06日

☆☆☆  「おせっかい教育論」鷲田清一 釈徹宗 内田樹 平松邦夫

本書は、2009年10月1日、大阪中央公会堂において「ナカノシマ大学キックオフ記念セミナー」という名で行われた座談会をもとに、まとめたもの。
座談会のメンバーは、鷲田清一(大阪大学総長)、釈徹宗(浄土真宗本願寺派住職)、内田樹(神戸女学院大学教授)、平松邦夫(大阪市長)。内田先生の言葉に触れたくて、読んでみました。

構成は以下のとおり
はじめに 「おせっかい連鎖」のススメ 釈徹宗
第1夜 21世紀は街場で学べ
中入り 「期待」の中点 鷲田清一
第2夜 続・おせっかいな教育談義
締めくくり 「教育権の独立」について 内田樹
あとがき 平松邦夫


やっぱり、内田先生の言葉は響くなぁ
子供たちの中には「成熟」へ向かうプロセスが起動するスイッチがある。それはたしかにあるんです。でも、どのタイミングで、どういうきっかけでスイッチがオンになるのかは本当に分からないんですよ。
だから病気の治療と同じで、いろんなことをやってみるしかない。いろんな紐を引っ張ってみる。そのうちのどれかが当たって治った、と。「どれが効いたか分からないけれど、一応治ったからいいじゃないか」というのでいいと僕は思うんです。
子供の場合にも、いろんなことを投げかけてみる。そのどれかが「フック」して、何かのきっかけで子供が学び始める、何かのはずみで成熟の階段を上り出す。そうなれば、結果オーライでいいわけなんです。子供の多様性ということを考えれば、できるだけさまざまな動機付けを提供する方が確実なんです。

今日も、息子のいろんな紐を引っ張ってみようと思う。

「まなび」に対する鷲田先生のこの言葉も、しっくりきた。
そういう「まなび」がしばしばドラスティックに起こったのは、書物のなかでである。というかそういうドラスティックな出会いを求めて、いろんなジャンルの本をむさぼり読んだ。それまであたりまえとしてとくに問わなかったじぶんの思考の前提ががらがらと崩される、そういう瞬間を求めて。
(略)
内田樹さんがどこかで書いておられたと記憶するが、実在の、あるいは書物のなかのひととの出会いをきっかけに、それまでより「もっと見晴らしのよい場所に出る」ということが、「まなび」の意味だと、わたしもおもう。

僕も、コレが好きで、本を読んだり、多くの人と会っているんだな。見たことのない景色を見るまでのワクワク感。さて、今晩は、どんな本を読もうかな。

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2010年04月04日

☆☆☆☆ 「街場の教育論」内田樹著

本質的な問を平易な文章で書く内田先生の本。
ビジネス系の本ばかりで乾ききった脳みそに最適。

本書の構成は以下のとおり
1.教育論の落とし穴
2.教育はビジネスではない
3.キャンパスとメンター
4.「学位工場」とアクレディテーション
5.コミュニケーションの教育
6.葛藤させる人
7.踊れ、踊り続けよ
8.「いじめ」の構造
9.反キャリア教育論
10.国語教育はどうあるべきか
11.宗教教育は可能か


内田先生の文章には、グサッと刺さる文章が多い。

まず、うん!と思ったのがこの記述
学ぶものに「ブレークスルー」(breakthrough)をもたらすのがメンターの役割です。
「ブレークスルー」というのは、教育的な意味においては、「自分の限界を超えること」です。

これまで、何人かのメンターにより、限界を超えさせてもらいました。感謝!
限界を超えるとは
それまで自分を「私はこんな人間だ。こんなことができて、こんなことができない」というふうに規定していた「決めつけ」の枠組みを上方に離脱することです。自分を超えた視座から自分を見下ろし、自分について語ることです。

どうです?この表現、肌感覚に合いませんか?

僕が苦手なのがコレ
専門領域というのは「符丁で話が通じる世界」であり、そこで専門家は育てられる。しかし、「符丁が通じない相手」とコミュニケーションできなければ、専門家は何の役にも立たない。

なんとかせねば。

そうそう、親として、最近、似たようなことを考えている。
人間は自分が学びたいことしか学びません。自分が学びたいと思ったときにしか学びません。
ですから、教師の仕事は、「学び」を起動させること、それだけです。
「外部の知」に対する欲望を起動させること、それだけです。

外部の知に対するわくわく感を、どうやって子供達が持つようにするか・・、多くの機会を設けることなんだろうな。

これは、笑った。
「この問題は簡単だ」という人を信じるな


他にも考えさせられる文章が多く、平易な文章だけど、読み応えがあります。やはり内田先生の本は良い。



タグ:内田樹
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2009年10月31日

☆☆☆☆☆「頭のよい子が育つ家」四十万靖 渡邉朗子著

家という器によって変わる家族の在り方を書いたスゴ本です。決してガリ勉専用の器(家)を勧める本ではないのです。
有名中学の受験に成功した多くのお子さんとご家庭の実態はまったく違うのです。
まずー。
受験、受験、とギスギスした雰囲気が、家庭内にない。
それどころか、家族の仲が良く、会話が多く、早い話、家庭内が明るい。
そして注目すべきは、有名中学受験に成功した子どもたちのほとんどが、子ども部屋の机で勉強をしていない。

小さい子供がいる人は興味があるハズ。

うちは、現在のところ、子供達を私立の小学校、中学校、高校に入れることは考えてないし、ガリ勉にさせるつもりはないけれど、勉強はして欲しいし、楽しく明るい家族でありたい。
ということで読んでみました。

本書の構成は以下のとおり
1.「頭のよい子」たちはこんな家で育ちました!
  有名中学合格者の11家庭のおうち大公開
2.「頭のよい子が育つ家」とは、こんな家だ!
3.あなたの家をすぎに「頭のよい子が育つ家」に変える10カ条
4.建築学から考えた「頭のよい子が育つ家」の秘密

まず、何故、本書は中学受験に着目したか
中学受験の場合、受験するのは小学校6年生。自我も確立しつつある一方、まだまだ子どもっぽいところもたっぷり残った、非常に"中途半端"な時期です。自分でいろいろやってみたいけれど、一方で親に思いっきり甘えていたい。そんな矛盾をはらんだ年齢です。
だからこそ、中学受験の成否は、主人公たる子どもがどうやって勉強しているのか、という当人の問題と、子どもにどんな環境を与えてあげるのか、という親の問題との両方がかかわってくるのです。

別に、もっと小さくても、大きくても良いのだけど、モデルにはちょうど良いわけですね。なるほど。

本書で紹介されている家庭の要素をピックアップし、我が家にあてはめて、今後の方針/導入するものを決めてみた。

要素1:家族がいる場で勉強
   例)食卓で勉強する
     子ども部屋をリビングに
     ノマド式勉強法
 J家の方針:勉強の場をボクがブログを書く書斎に移動。
        →息子に断られる。
      子ども部屋でゴロゴロしてることにする。

要素2:コミュニケーション
   例)毎年、身長を測って柱に傷をつける→導入予定
     ホワイトボート→導入済み
    
要素3:子ども部屋を孤立させないように
   例)ドアを開けっ放しにする→自然に導入済み
     リビング階段→凄く欲しかったのだが、あきらめた(泣)

要素4:子どもと家族の記憶に残る空間を演出
   例)本棚の共有→やりたかったのだが、うまいスペースが・・
           引き続き検討
     
こんなとこかな。

家とは常に「未完成」なものです。そして、未完成な家を、家族が力を合わせて、より住みやすくしていく作業こそが、家族ののあいだのコミュニケーションを高め、生活空間への体験知を育ててくれるのです。

引っ越して3ヶ月。なんとかしっくりくる家に仕上げたけど、まだまだ改善の余地はあるな。

子どもがいる方は必読のスゴ本でした。




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