2012年09月22日

☆☆☆  「一之輔、高座に粗忽の釘を打つ」春風亭一之輔著

先日、友人に誘われて行った落語会で大笑いさせてもらった噺家、一之輔師匠が本を出してると知り、慌てて読んでみました。

構成は以下のとおり
第1章 真打披露興行大初日ー二〇一二年三月二十一日
第2章 五十日の全演目解説ー二十四席
 『粗忽の釘』/『百川』/『薮入り』/『茶の湯』/『明烏』 ほか
第3章 感謝の日々!
第4章 われら春風亭一朝一門
第5章 春風亭一之輔伝ー少年はいかにして噺家になったか


この男くささが魅力だよな。
大体、男同士がぐじゃぐじゃもめたりする噺が多いんですよ。『不動坊』とか『欠伸指南』もそうだし。
私の中でそれらを「部室落語」って呼んでるんです。
運動部の部室の会話みたいな、モテないやつらがぐずぐず言いながら肩寄せ合いながら傷なめあってるような噺が多いですから。


また、行きたいな。とりあえず、ブログをRSSに登録。

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2012年09月09日

☆☆☆☆ 「大往生したけりゃ医療とかかわるな」中村仁一著

先日、祖母が亡くなったこともあり、本書を読んでみました。

構成は以下のとおり
第1章 医療が“穏やかな死”を邪魔している
第2章 「できるだけの手を尽くす」は「できる限り苦しめる」
第3章 がんは完全放置すれば痛まない
第4章 自分の死について考えると、生き方が変わる
第5章 「健康」には振り回されず、「死」には妙にあらがわず、医療は限定利用を心がける
終章 私の生前葬ショー


静かに亡くなっていった祖母を見送った後ということもあり、響く言葉が多い良書でした。

特に、この言葉は響いた。
無理やり飲ませたり食べさせたりせず、穏やかな自然死"コースにのせてやるのが本当に思いやりのある、いい看取り"のはずです。時には介護においても、できることであっても控える方がよいこともあると考えなくてはいけません。

亡くなったときの、ばあちゃんの穏やかな顔が印象的だった。
いい看取りだったんだなと再認識。

こういうのって、忘れがち。
本来、年寄りは、どこか具合の悪いのが正常なのです。(略)
あまり医療に依存しすぎず、老いには寄り添い、病には連れ添う、これが年寄りの楽に生きる王道だと思います。

最後に、大事なコトを残していってくれた祖母に感謝。
ありがとう。

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☆☆☆☆ 「勝負の方程式」落合博満著

スゴ本「ビジネス・マネジメント・スタジアム」に紹介されていたので、早速読んでみました。

構成は以下のとおり
落合博満という男
第1章 勝負の方程式-落合博満を育てた12人の投手たち
第2章 フィールドの哲学-一流へのパスポートをどう手に入れるか
落合博満のこれから
落合博満打撃記録


第2章で紹介されている江川卓、西本聖、松沼雅之といった大投手に対する記述は、シビレたね。
食卓に座ると普通に野球を見ていた最後の時代。そこでの名勝負の数々。
そんなに食い入るように見てた記憶はないけれど、しっかり覚えてるんだよね。
落合選手がそこで何を考えグランドに出ていたのかがわかる良書でした。

ロジックと感情とのバランスが絶妙なのが印象的で素敵でした。


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2012年08月19日

☆☆☆☆☆「ビジネス・マネジメント・スタジアム」小山龍介著

Hacks!本の著者である小山龍介氏が落合元監督の采配・マネジメント術をビジネスに置き換え整理したスゴ本。最近、まるっきり野球を見ておらず、落合元監督の采配も選手の名前もほとんどわからない私でも、響くところの多い本でした。

構成は以下のとおり
1 長期的な成功を約束する「針鼠マネジメント」
   落合采配に見えた最先端マネジメントの知恵
   「負けられる数」を見越して、ゴールまでの設計図を描く ほか
2 有機的なつながりをもつヒトデになれ
   「投手が投げなければ打者は打てない」
   人間の心理から本質を捉える ほか
3 「個の時代」に求心力を生む“場”の思想
   チームの求心力を高めるリーダーシップ
   一人ひとりではなく“場”をマネジメントする ほか
4 勝利ではなく、勝負の方程式
   成長を待つ「胆力」をもつ
   仲間の人生全体を取り扱う ほか


こんな感じで、ビジネスと落合監督のマネジメントを融合してるから、すごく納得感があるんだな。こんな感じ。
いくら魅力的な機会があったとしても、自分たちの守るべき領域から外れるものは「ありがたいが見送る」ということなのです。(略)
コリンズは、この守るべき領域を3つの円の重なる部分として表現しました。
第1の円は、情熱をもって取り組めるもの、第2の円は、自分たちが世界一になれる部分、第3の円は、経済的原動力になるものです。この3つが重なる領域こそ、まるで針鼠のように守り続けるところなのです。
その3つが重なる領域が、ドラゴンズにおいては、1点を守り勝つ野球だったのです。


これも響いた。
明らかな負け試合。人生のかかっている選手に、その自己表現の<場>を用意する。その選手は、選手生命をかけて、そこで打者に向かっていく。
ここで監督が行っていたのは、個人が自分のために生きていこうとしている活きを、チームにとっても意味のあるものに変えていくことでした。つまり、個人のもつ可能性と、チームが必要としている可能性を重ね合わせていくのです。
そしてその可能性は、未来の<場>において、おのずと花開いていきます。落合監督は、負け試合にあっても、そこで種をまき、そこから生まれる未来の可能性を見ているのです。


こういう視点は、龍介氏っぽいね。
「重要なクライアントとの打ち合わせは、水曜日に入れる」というハックがあるのですが、これは月曜日、火曜日の2日間の打ち合わせへの準備ができるという点と、打ち合わせのあと何か行動すべきことが出てきても、木曜日、金曜日の2日間で対応できるということから生まれたハックです。
「打ち合わせがどのようなものになるかわからない」ことを前提として、その予測できない想定がいの出来事に対応できるよう、余裕をつくっておくわけです。


落合元監督って超一流の素材を、これまた一流の龍介氏がうまく料理したスゴ本でした。


posted by J at 14:33| Comment(1) | TrackBack(1) | 仕事術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年08月12日

☆☆☆☆ 「会社人生は「評判」で決まる」相原孝夫著

一時期、「仕事がデキル」を勘違いし、この「評判」で苦しんだことがあり、タイトルに惹かれ読んでみました。

構成は以下のとおり
プロローグ すべては評判で決まる
第1章 評価が高くても、評判が悪ければ意味がない
第2章 驚くほど少ない情報と言葉で、印象はつくられる
第3章 中途半端な立場の人ほど、高圧的になりやすい
第4章 結果を出す職場では、他部署の社員が油を売る
第5章 評判を高め維持する、シンプルな考え方と働き方


響く文章が多かった。

昔は、オレもこう誤解してた。コレ、大事。
知性はもちろん重要でないはずはないが、組織で仕事をする以上、それ以上に重要な要素がある。「周囲と協調してうまくやっていける能力」である。そこを誤解している人は付加価値の高いアウトプットさえ出していれば、それだけで高く評価され、一目置かれるべきと思っているのだ。

コレも同じ趣旨。
職業人生を保障する真の実力とも言える職業能力とは、個別のスキルや専門知識ではなく、「周囲と協力して良好な関係で働ける力」であり、「他者に必要とされる力」、さらには「他者を動機づける力」ということになる。


「パーソナル・レピュテ―ション・マネジメント」、コレは覚えておこう。
「パーソナル・レピュテ―ション・マネジメント」を効果的に行うにあたってのポイントとして3点挙げることができる。1つ目が、「1人ひとりへの十分な関心を持つ」こと。2つ目が「プロセスに集中する」こと。そして3つ目が「自らの役割を演じきる」ことである。


といっても、あまり評判を気にしてビクビクするというよりは、背伸びせず誠実に、関係する個々の人達との間でクレジット(信用)をコツコツ貯めていこうと思ってます。

posted by J at 17:44| Comment(0) | TrackBack(1) | 広告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

☆☆☆☆ 「エースの資格」江夏豊著

今年の2月に出版された江夏さんが書いた投手論。

江夏さんって、借りものの理屈ではなく、「自分のアタマで考え」て、それを人に伝えることが出来る、ホント素晴らしい(珍しい)野球人だと思うのです。

本書の構成は以下のとおり
プロローグ エースはもういないのか?-新たなエース候補・澤村拓一
第1章 エースの資格
第2章 エースの武器
第3章 抑えのエース
第4章 孤独なエースとチームメイト
エピローグ 大事なのは工夫と決断力ー運に恵まれた十八年間の野球人生


昔の選手だけでなく、現在の選手に対する評価も載っており、「あの江夏」が誰をどう認めているのか、興味深く読み進めることが出来ました。

この文章には共感
運というのは、本人にはどうしようもないものです。
野球だけじゃない、人生においてもそうですし、まさに人との出会いがそうでしょう。いい上司にめぐり会えるか、いい友人にめぐり会えるか、これはすべて運しだい。ただ、あとになって「運がよかった」と思える出合いがたくさんあれば、それはいい人生ですよね。


posted by J at 17:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 広告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

☆☆☆  「僕は君たちに武器を配りたい」瀧本哲史著

キャリア論は卒業したつもりなんだけど・・・、タイトルに惹かれ、つい読んじゃいました。

構成は以下のとおり
第1章 勉強できてもコモディティ
第2章 「本物の資本主義」が日本にやってきた
第3章 学校では教えてくれない資本主義の現在
第4章 日本人で生き残る4つのタイプと、生き残れない2つのタイプ
第5章 企業の浮沈のカギを握る「マーケター」という働き方
第6章 イノベーター=起業家を目指せ
第7章 本当はクレイジーなリーダーたち
第8章 投資家として生きる本当の意味
第9章 ゲリラ戦のはじまり

さんざんキャリア論は読み漁ってきたので、新鮮味は少なかったけど、この文章は響いた。
自分が得たスキルや知識を、どの市場でどのように売るかによって、得られる報酬はまったく違ってくる。それはすなわち、「個人のビジネスモデル」を変えれば活路は拓ける、ということだ。
「ビジネスモデル」とはふつう、企業が利益を生み出すための商売の仕組みのことをいう。しかし現在では、個人の働き方においても自分の「ビジネスモデル」を環境の変化に合わせて変えていくことが求められるのである。

環境の変化をチャンスと捉えられるよう、戦略的に対応していかなきゃですね。

posted by J at 17:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 広告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

☆☆☆  「観察眼」遠藤保仁・今野泰幸著

日本代表の二人のサッカー論。
遠藤選手が何を考えてプレーしているのかに興味があり、読んでみました。

構成は以下のとおり
第1部 今野泰幸の「観察眼」
 FWで始まったサッカー人生
 ストッパーとして評価された高校2年
 もう一段階レベルアップのためのボランチへのコンバート ほか
第2部 それぞれの「観察眼」
 対談 日本サッカーを「観察」する
    あの試合で二人は何を考えていたのか?
第3部 遠藤保仁の「観察眼」
 ミスをした選手にどう対処するのか
 言われて気づくよりも自分で気づく選手になることが重要
 ミスプレーの一つ前のシーンを考える ほか


遠藤選手のこの文章は響いた。
自分の出番がない時はそうした新しい選手のことをずっと見ている。早く味方のプレーを理解したいからなんだけど、そういう時は話すよりも見た方が分かりやすい。

視点が高いよね。何を見て、何を理解したのかってとこまで掘り下げて欲しかった。

監督との関係を表現したこの文章も興味深い。
基本的に俺は、監督が「こう思っている」と言うのを聞いてから答えるようにしている。自分から「こうやりましょう」とは言わない。選手から言われるのが嫌な監督もいるだろうし、最後に決めるのは監督だと思うから。

今野選手の監督との関係を描いたこの文章と併せて読むと、トップ選手の監督への考え方が良く理解できるね。
コンサドーレ札幌時代も、自分より上手い選手はたくさんいたのに、1年目の自分がスタメンで試合に出ることができた。それは、何かが足りないということではなく、監督の要求にしっかり応えられたかどうかだと思うんです。(略)
「自分のポジションが」と言う選手は、日本代表では生き残っていけないし、選手としても成長できないんじゃないかと思います。それは、自分で自分の可能性を否定しているようなもの。だから、オシムさんに「センターバック」と言われた時も「この要求に応えることで、また一歩成長できるかもしれない」という気持ちでやっていました。

会社での仕事に置き換えると・・・、という視点で読むと、興味深いね。

posted by J at 17:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 広告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

☆☆☆  「「有名人になる」ということ」勝間和代著

著者を好きかと嫌いか都言われたら、・・・、だけど、この人の書く本は、何だかんだで面白いんだよね。で、何だかんだで、ほぼ読んでるな。

本書は、「有名人になる」ことをプロジェクトとして徹底的に突き詰めて考え、実行していった経緯とその結果を書いたもの。表紙に西原理恵子(サイバラ)がイラストで「あんた有名じゃないって」って言ってるのも面白い。

本書の構成は以下のとおり
第1章 有名人になるということ そのメリットとデメリット
1 有名人になることの直接的な金銭メリットは思ったほどは大きくない。プライバシーの侵害にちょうど見合うか、見合わないか程度
2 なんといっても大きいのは、人脈の広がりによるチャンスの広がり。これを生かせないと、有名人になったメリットはほとんどない。
3 大きなデメリットのひとつは、「衆人環視の中」で生きるということ
4 最大のデメリットは、見知らぬ人たちから批判され攻撃されることを「日常」と考えなければいけないこと
5 発言力がつき、やろうと思ったこと、考えたこと、目指すことができやすくなる。
それは有名人であることが信用につながっているからである

第2章 有名人になる方法
有名人になる5つのステップ 65
ステップ1 自分の商品性を把握し、顧客やパートナー、競争相手を特定する
ステップ2 自分がターゲットとする市場について、セグメンテーション、ターゲティング、ポジショニングを行う
ステップ3 自分を売り込むためのサービスを開発し、そのサービスの提供プロセスを管理する
ステップ4 自分がつくったサービスを普及させるための適切なチャネルを見つける
ステップ5 自分のサービスに適切な価格をつけ、品質を保証する
有名になるために、メンタル面で必要な三つのポイント
1 羞恥心を捨てて、有名になることを決意すること
2 有名になるにしたがって起きてくるネガティブな事象にくじけないこと
3 有名人の仲間を見つけて、互いに支え合うこと

第3章 有名人をつくる人たち
1 「有名人」はビジネスになる
2 有名人ビジネスのヒット率は決して高くないが、当たると大きい
3 「有名人であること」は「ビッグな自分という勘違い」と「『有名な自分』依存症」を招く
4 有名人を応援するファンとの関係
5 アンチファンという人たち
6 有名人は利用するのか、利用されるのか

第4章「終わコン」 有名人としてのブームが終わるとき
1 「有名になる」ことの本質を知らなかったわたしの過信と勘違い
2 ブームは、せいぜい一?二年しか続かない
3 「終わコン」と言われはじめたときにどうするのか?
4 連載やレギュラー仕事の効用と危険性
5 「終わコン」と言われないための工夫
6 妬みを買う有名人と買わない有名人
7 有名人は「ふつうの女の子」に戻れるのか?
8 ある時期に「有名人」だったという過去は二度と消せない

おわりに
それでも有名人になりたいですか?


そもそも、「有名人になる」ってコトをプロジェクト化するって発想がオモシロイ。
この発想は使える。とりあえず、身近な資格試験突破をプロジェクト化してみようと思う。
で、次は、「素敵なオヤジになる」をプロジェクト化するかな。


posted by J at 16:50| Comment(0) | TrackBack(0) | キャリア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

☆☆☆  「郊外はこれからどうなる?」三浦展著

三浦展氏が書いた郊外論の入門書的な本。

構成は以下のとおり
第1章 第四山の手論
第2章 東京は増加する人口を吸収してきた
第3章 山の手の条件
第4章 郊外の文化論
第5章 郊外の歴史と問題
第6章 郊外の未来


私、生まれも育ちも東京郊外なので、興味深く読み進めることができました。
特に、この山の手が広がるという考え方は面白いね。
山の手が移動し、拡大するという現象は、当然、交通手段の発達と深く関連しています。第一山の手時代は、移動手段は徒歩が中心でした。鴎外も漱石も東大に行くときには歩いていったわけです。あとはせいぜい人力車でしょう。第二山の手時代は、路面電車やバスに乗って山の手から下町に出かけます。第三山の手時代は、中央線はもちろん、東急、小田急、京王などの電車とともに発達しました。さらに第四山の手になるのマイカ―が加わりました。


広がった山の手が、今後、どうなるのか??
本書の後半に描かれた素敵な発展につながっていくとおもしろい。

posted by J at 16:35| Comment(0) | TrackBack(0) | マーケティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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