2012年06月30日

☆☆☆☆☆「「上から目線」の時代」冷泉彰彦著

読書にあてていた通勤時間が短くなった上、資格の勉強を始めたので、読書量がググッと落ちてきました。
この半年は、仕方がない・・・。厳選して読んでいこうと思ってます。

で、本書は、スゴ本「「関係の空気」「場の空気」」の続編にあたる本。(久し振りに、ブログを読み返してみましたが、やっぱりスゴ本だと思ったね。)
スゴ本の続編は、スゴ本でした。冷泉さんの構造を分析し、本質を突く文章ってスゴイなぁ〜。

本書の構成は以下のとおり
第1章 それは『バカの壁』から始まった
第2章 政治と混乱と「上から目線」の登場
第3章 日常生活の中の「上から目線」
第4章 価値観対立と「目線」
第5章 「コミュニケーション不全」と「目線」
第6章 日本語の特質と「上から目線」
第7章 対等であればつながれる
第8章 「上から目線」時代のコミュニケーション


最近、使われ始め、一気に広まった「上から目線」。
ちゃんと構造を理解しとかないと足元すくわれちゃいます。
その「上から目線」の正体を「おめでた婚」で説明した文章はわかりやすかった。こういうことなのですね。
会話の中に自分の価値観を持ち込むと「上から目線」になってしまう。そのプロセスにはこのような流れがある。つまり、共通の価値観がないことから「おめでた婚を祝福する」という「場の空気」が生まれない、すると本来は「場の空気」に乗っかって共通の前提は省略したりして楽しむはずの自然な会話ができないことになる。そこで気まずい状況が起きるのだが、そこへ一方的な価値観を持ち込むとそれは相手の人格を否定させるための暴力でしかないことになる。相手のほうは「上から目線」を感じて不快になるのである。
お互いにお互いを「上から目線」と感じている、つまり「目線の交差」が起きているが、これもよくあることだ。双方が、止めておけばいいのに、それぞれの価値観を披瀝してしまうと、お互いに相手の価値観を認めていない中で、一方的に価値を押しつける態度から「自分の人格が見下されている」という印象を相互に持つことになるからだ。


「上から目線」が出ちゃうと、どーもこーもおさまらない。それを避けるための考え方はコレ。
「上から目線」を避けようと思ったら、その「団体」をいったん抜けて個人の立場から語るという「移動」が必要となる。(略)利害が一致しない場合に「利害団体の代表」という姿勢を取り続けることは、「目の前にいる人間は個人に過ぎないのに、大組織の存在を誇示しやがって」という反発を生みやすいからだ。
もう一つは、さらに「個人の立場」から移動して、利害の衝突するポイント、つまり「利害の結節点」に立つということだ。(略)
この二つの決意ができれば、仕上げは簡単だ。
利害の異なる相手との間で、「心地良い上下関係」という環境を作り出すのである。どちらが上かというと、もちろん「あなた」が「下」になるのだ。(略)
どうしてあなたが下手に出なくてはならないのか?
(略)会話を中身のある、論理的で事実に根ざしたものにするためには、上下関係を安定させておく必要があるからだ。まず上下関係を安定させないと、日本語の会話の場合、発言権の争奪戦や叱責の回路など「上下関係の闘争」に突入してしまい、生産性が損なわれるからだ。


プライドが邪魔して下手に出れないとコンフリクトが生じる。かといって、何も考えずに下手に出りゃいいってもんじゃない。「上から目線」を避けるためには、ちゃんと構造を理解して下手に出る姿勢がないとダメですな。

上から目線を理解することが出来るスゴ本でした。
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2012年06月24日

☆☆☆☆ 「「キャリアアップ」のバカヤロ―」常見陽平著

引き続き、キャリア関連本。
そろそろ、このテーマも考えが固まってきたので、卒業かな。

本書の構成は以下のとおり
はじめにー「キャリアアップ」という曖昧な不安
第1章 なぜ、「キャリアアップ」に脅迫されるのか?
第2章 転職のバカヤロー
第3章 私の「キャリアアップ」漂流記
第4章 自分磨きのバカヤロー
第5章 20代のとき私が知りたかった12のルール



最後に書かれた12のルールがイイ。
1 多様な視点と広い視野を持つ
2 成長が自分も周りも変える
3 「名刺がわりの仕事」をする
4 仕事が磨かれる原則を知る
5 仕事は「量」のち「大きさ」
6 「オカズの仕事」をする
7 「謙虚」でいこう
8 大切な人を大切にしよう
9 自分を安売りしない
10 次の時代の空気を読め
11 無駄な経験はひとつもない
12 主張する勇気を持とう


どれも、大事だけど、特に、7.8.9がジワジワ響く。
著者自信のキャリアも、人に導かれて築かれている。
社内も社外も、接する人達の信頼をコツコツ集めていくことが大事だと思うのだ。
(何度も失敗して学んだ・・・。)

キャリアについては、固め読みのテーマの一つと設定し、ずいぶんと多くの本を読んできたけど、コレで一旦、卒業することにする。
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2012年06月21日

☆☆☆  「仕事力のある人の運動習慣」吉田たかよし著

週2回は走りたいんだけど、ここんとこ週末にしか走れてない・・・。
雨だ、酒飲みたいだ、いろいろ理由を付けちゃうんだな。

ということで、気合を入れ直すため、読んでみました。
構成は以下のとおり
第1章 運動すれば人生で成功する
 脳トレで脳は鍛えられない
 ネイパーヴィルの奇跡 ほか
第2章 進化から読み解く運動と脳の関係
 運動で進化した人間
 200万年前の劇的変化 ほか
第3章 運動しないと記憶力はどんどん悪くなる
 記憶力とは何か
第4章 運動不足で壊れていく脳と身体
 脳機能を守るカギは血糖値にある!
 運動しないとアルツハイマー病になる! ほか
第5章 脳機能を高める運動方法はこれ
 脳を高める運動はいつやればいい?
 立つだけ、伸びるだけ ほか


運動、特に有酸素運動によって脳の記憶力が高まる現象は、世界中でかなりの数の研究が報告され、その効果は今や否定のしようがありません。

資格試験も控えてるし、もう走るしかないでしょ!!

走るのは、やっぱり朝がイイらしい。でも、メシ抜きは危険とのこと。

posted by J at 23:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 広告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月16日

☆☆☆  「断捨離」やましたひでこ著

流行りが過ぎ、今更感がありますが、「よりシンプルな生活を」という思いがジワジワ高まっているので、勢いをつけるために、読んでみました。

内容は以下のとおり
第1章 カタチから見えてくる“見えない世界”-「人」の章
 「片づけ」で生きる力を磨くことができる
 「もったいない」について改めて考える
 深い洞察ーモノが映し出す、人間関係と自分自身
第2章 運・不運さえも越えた“もっと見えない世界”-「俯瞰」の章
 いま必要なのは、意図的に生きる姿勢
 運・不運に拘泥しない私自身
 高い視点ーモノ・コト・ヒト。すべてに通じる、自在な力「俯瞰力」
第3章 そして改めて“見える世界”を整えるー「命」の章
 「場力」こそ命の支え
 命を輝かせる、マイナスの方法論へのシフト
 広い視野ー命の観点で、社会・環境を見据える


この言葉は、勢いがつくな。
いかに自分が、モノに時間と空間そして維持・管理するエネルギーを与えてしまっていたか。


この言葉も素敵だ。
「人間の最大の罪は、不機嫌である」


目的達成!勢いがつきました。
さぁ、上機嫌で捨てまくるぞ!

posted by J at 16:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 広告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

☆☆☆  「1勝100敗!あるキャリア官僚の転職記」中野雅至著

転職が多かったこともあり、キャリア論ってテーマは継続して追っかけてます。
本書もその1冊。

内容は以下のとおり
序章 大学教員公募、泥沼再就職戦線の記録
第1章 崩壊する「霞ケ関帝国」の中で、大学教員への転職に目覚める
第2章 本を出版すれば、世の中から注目され、教授になれるほど、人生は甘いか?
第3章 戦略を整えた新潟出向時代
第4章 「モンスター論文クレイマー」に変身した元官僚
第5章 ジェットコースターのように激変した僕のメンタル
第6章 大学教員公募再就職戦線の顛末
さいごに 厳しくて長い転職目標と、優しくて短い転職目標


大学教員というターゲットは一般的ではないけれど、生々しく描かれた転職活動の苦労に共感。
ホント、キツイよね・・・。
やらずに済むなら転職なんてしたくない。環境や自分の変化で、やむを得ずやってるんだよな。

この言葉は沁みた。
「アハハハ、教員採用も人事だから不可解なことはいっぱいあるよ。気にしないでどんどん書くしかないよ」

下手に考えすぎず、動き続けるコトが大事だよな。





posted by J at 16:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 広告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

☆☆☆  「報道災害【原発編】」上杉隆 鳥賀陽弘道著

震災をテーマにした上杉氏の対談本。

構成は以下のとおり
第1章 繰り返された悪夢ー70年目の大本営
 日本の報道は何のためにあるのか
 3・11で露呈したこと
第2章 日本に民主主義はなかった
 海外メディア戦いの歴史
 自由報道協会の意味
 ソーシャルメディアを可能にするもの、不可能にするもの
第3章 アメリカジャーナリズム報告2011
 アメリカのジャーナリズムは劣化したか
 日米メディアリテラシー比較
第4章 死に至る病 記者クラブシンドローム
 信じられない!シリーズ
 王様は裸だ
第5章 報道災害からいかにして身を守るか
 今こそ変わらなければ次はない
 多様性こそすべて


本書に書かれている内容は、TVや新聞には報道できないことばかり。
例えば、コレ。
上杉 民間鉄道に節電をお願いしていましたけど、大口事業者全体で見たらわずか2%に過ぎません。しかも電車を間引いたって、もともと動き出せばそんなに電気がかからない。それをわざわざラッシュ時の18時〜20時に間引き運転をしていた。だから僕は別の日にも勝俣会長に「大ラッシュになってみんなの足が止まる民間鉄道に節電をお願いするよりも、何で7%を電気を使っている民間放送局に言わないんですか」と聞いたんですよ。

ひどいよな・・・。これに対す回答が、「いや、明日、新聞とテレビにコマーシャルを打ちます」ってのがスゴイ・・。終わってる・・・。

この言葉は響いたね。
市民が「ここに留まるべきか、逃げるべきか」という生死をかけた判断をするのに役立つ情報を提供できない「報道」なんて、一体なんの価値があるのか。


入ってくる情報によって、人は、考え・行動って大きく左右される。
情報の入り口が、新聞・TVっていうのは危険だよね。
そんなんで、新聞をとるのを3年ぐらい前から止めてるんだけど、困ったのは、BBQで火を付けるときぐらい・・・。
むしろ、インターネットで意識的に情報を取捨選択し、大事なモノに関しては1次情報を見る癖がついたので、情報感度は高まってるかも。

情報の入り口の重要さを考えさせられる1冊でした。
posted by J at 15:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 広告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

☆☆☆  「参謀」森繁和著

著者は、ドラゴンズ前ヘッドコーチ。
サブタイトルの―「落合監督を支えた右腕の「見守る力」―に惹かれ読んでみました。

構成は以下のとおり
 序章 投手会の夜
 第1章 なぜしぶといチームは完成したのか
 第2章 教えるより考えさせるコーチ術
 第3章 落合博満監督の凄さ
 第4章 参謀の心得
 終章 選手への愛情は決してなくさない


落合監督のまかせ方がスゴイ。
なにしろ監督は「ピッチャーのことは何もわからん」と言って、特にピッチャーのことはほとんど私に好き勝手にやらせてくれたのである。
あれだけ任されると、こちらもそれに応えようと真剣になる。チームのトップ参謀として、右腕として、できることはすべてやった。時に、落合監督をカゲで動かしているような快感を覚えたこともある。監督はそばで、じっと見守ってくれた。
いま思えば、私のそういう性格を見抜いて、監督は私をうまく操縦していたのだろう。

私も、振りかえってみると、多くの上にまかせてもらったコトが多かったな。
そういう時は、イイ仕事が出来た気がする。
で、自分はというと・・・、最近、よーやく口を出さずに我慢できるようになってきたかも・・・。

ココも響いた。
組織のキーマンには気持ちよく働いてもらわなければいけない。そのための仕組みづくりに監督は動いたのである。

『気持ちよく』って大事ですよね。この意識は持ち続けたい。






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☆☆☆☆ 「下町ロケット」池井戸潤著

あちこちの本屋で目立っており、気になっていた1冊。
よーやく読みました。

タイトルから、元気いっぱいの下町の少年たちが、ロケットを・・・・、ってな話かとおもったら、全然、違った・・・。知財紛争、メディア戦略等、熱いビジネス小説でした。
そりゃ、この著者なら、ビジネス小説だよね・・・。
勝手に、変な方向にイメージが膨らんでました。

大企業の傲慢さ、仕事に対する熱い思い、登場人物の立ち位置等々がリアルに描かれ、グイグイと一気読み。
絵になる終わり方で、読後感が爽やかな一冊でした。




posted by J at 14:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 広告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月09日

☆☆☆☆☆「偉大なる、しゅららぼん」万城目学著

息子の習い事の待ち時間に読了。
相変わらずの万城目ワールドにどっぷり浸かり、楽しめました。

ホント、この作家の本は、間違いがないね。
どれを読んでも、世界観にグイグイ引き込まれる。
平日に手を出すと眠れなくなるので、週末に読み始めて下さい。

posted by J at 23:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

☆☆☆  「越境者的ニッポン」森巣博著

著者は、こんな人。競輪で作った金を元手に日本を飛び出し、海外でギャンブル生活を続ける著者が、日本を憂いた本。

構成は以下のとおり
序 日本国民は無知になってしまったのだろうか?
第1章 世界にひとつの神の国?
第2章 ろくでなしの教育論
第3章 世界の常識、日本の非常識
第4章 これを法治国家と呼べるのか?
第5章 欲望は欲望を欲望する


文章はキツイし、荒っぽいけど書かれていることは、すごく真っ当。
外からだからこそ、本質がよりクリアに見えるってコトはあるよね。

オーストラリアでの子育ての話は、シビレた。
ホモ・セクシャルの教師が言った「あなたはあなたのままでいいのです」って言葉は響いた。


posted by J at 17:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 広告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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